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【今日は何の日】ふつうの暮らし(いろんな日)を楽しもう

Nana*さん撮影(1)

心地良い暮らしを、自分のテーマとしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

「心地良い」の基準は、人それぞれで、自分にとって、「心地良い」かどうかが大切ですよね(^^♪

例えば、自分にフィットしているものを選び、自分なりの心地良さというものを日々追求してみる。

そうであれば、

「暮らしそのものが大切」

というのが、大前提としてある。

そして、日記を綴るように、色んな視点から自分の暮らしを、切り取り、何かで表現してみると、その行為が、モノが、より身近なものになったように思います。

そして、その繰り返しの日々の中で、普通の暮らしに潜む日常の美学が、浮かび上がってくるのではないでしょうか。

日常を切り取る楽しみを知るだけでなく、より自分の暮らしと向き合うようになります。

何かで表現してみるといった行為は、その対象をよく観察するということです。

よく観察すれば、その対象により愛着を持つようになるものです。

そうして写真が暮らしを豊かにし、暮らしを切り取ることで写真がさらに身近なものになり、もっと楽しいものになるのではないかと思います。

この本は、日々の暮らしを楽しみたい、興味がある、という方にぜひ読んでもらって、役立ててもらえたら嬉しいですね(^^♪

Nana*さん撮影(2)

[テキスト]
「「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門」(光文社新書)青田麻未(著)

毎日、何かで表現していると、その度に、学びがあります。

思い通りに、好きなもの、日々の暮らしを、記録(ログ)に残したいと思うなら、できるだけ沢山、書いたり、写したり、してみる。

暮らしを切り取るのに、特別な、対象は要りません。

身近なもので実践してみる。

そして、思い通りにできたら、

「何が上手く行ったのか」

「どの部分が良いと思うのか」

逆に、思い通りにできなかったら、

「どの部分がだめだったのか」

細かく記録しておく。

自分の行為を分析して、記録をつけてみると、それが、次回、思い通りにできるためのヒントになると思います(^^♪

Nana*さん撮影(3)

<参考記事>


■カルピスの日

「おとうとのカルピスは濃くこいびとのカルピスはやや甘くする朝」
(田丸まひる『硝子のボレット』より)

「カルピスと牛乳まぜる実験のおごそかにして巨いなる雲」
(穂村弘『水中翼船炎上中』より)

「虫籠にみっしりセミを詰めこんでカルピス凍らせた夏休み」

「カルピスの氷ぴしぴし鳴り夕立ゆだち」
(穂村弘/堀本裕樹の共著『短歌と俳句の五十番勝負』より)

<一言>
カルピスの成功には、宣伝の奇抜さ抜きには語れないそうです。

カルピスを最初に作ったのは三島海雲は、カルピスの宣伝を、歌人の与謝野晶子に依頼し、

「カルピスを友は作りぬ蓬莱の薬といふもこれに如かじな」

「カルピスは奇くしき力を人に置く新しき世の健康のため」

という短歌を、大正9年の広告に、掲載していたそうです。

それだけに留まらず、同年には、独特の甘酸っぱい味を、

「カルピスの一杯に初恋の味がある」

という宣伝文句で表現したことによって、「カルピスは初恋の味」というキャッチフレーズが浸透していったのだとか。

でも、当時の子供達は、それでわかったのか?(^^)

■七夕

「七夕待つ水のおもてを剪り揃へ」」
(生駒大祐『水界園丁』より)

「七夕や若く愚かに嗅ぎあへる」
(高山れおな『荒東雑詩』より)

<参考記事>

■浴衣の日

「浴衣着て生者の列にふと並ぶ」
(岡野泰輔『なめらかな世界の肉』より)

「この夏に失ったもの 手洗いの藍の服から藍が流れる」
(岡本幸緒『ちいさな襟』より)

<参考記事>

■川の日

「遠い遠いあなたよ 雪降る川の面にはだかの指を触れて帰り来」
(齋藤芳生『湖水の南』より)

「人間はひとつの不潔なる川と靠(もた)るる窓に夕茜燃ゆ」
(阿木津英『天の鴉片』より)

<参考記事>

■竹・筍の日

「飢ゑきれぬ腑のごときもの青竹の空洞といふさびしき宇宙」
(喜多弘樹『銀河聚楽』より)

「波立てて竹たかむらを吹く春の風光りかがやく竹の葉竹の幹」
土屋文明『自流泉』

「ひるめしにくひし筍ふたきれがうまかつたなと夜半おもひいづ」
(今井聡『茶色い瞳』より)

<参考記事>

「無人野菜売場に小さき筍が男雛女雛のごとくに置かる」
(今井千草『パルメザンチーズ』より)

■香りの日

「剪定の枝の香りの鉛筆を何本も盗らる 何本も削る」
(沼尻つた子『ウォータープルーフ』より)

「アスファルト「止まれ」の文字は消えかけてペトリコールを香らせていた」
(鈴木美紀子『金魚を逃がす』より)

<一言>
ロクシタン・ヴァーベナを愛用しています。

オードトワレなので、香りの持続性は、2〜4時間程度です。

香調は、ピュアシトラスでえ、ジェンダーレスな印象です。

トップでは、爽やかな清涼感たっぷりの柑橘系の香りが漂い、少しずつ、清々しさが広がり、ヴァーベナと甘酢っっぱく、ウッディな香りが混ざります。

リラックスできる香りを感じることができると感じます。

最後には、フローラルハーブの優しい香りが漂ってきます。

■素麺の日

うまうまと独り暮しや冷素麺/山田みづえ
ざぶ~と素麺さます小桶かな/村上鬼城
そうめんが川に沈める紙漉村/細見綾子
そうめんともう決めている青田道/坪内稔典
そうめんの一食まひるすぎゆくよ/清水径子
そうめんを流すそのまま日本海/中原梓
そうめん処ひねもす噴井鳴りにけり/伊藤京子
のど過ぐる渓流の音冷素麺/鈴木光子
雲中仏仰ぎし素麺流しかな/本庄千代子
茄子の馬そうめんの荷を背負ひたる/海野/勲
海素麺蜑が世つらし玉祭/昌夏
干し素麺初瀬の風にさらしけり/中條睦子
吾の前に来て素麺の殊に疾く/堤保徳
三輪素麺干され春光千筋なす/渡会昌広
山を畏み素麺の寒晒/大島雄作
守舊派の藝とは何ぞ烏賊素麺/筑紫磐井
手の力抜き素麺の束を解く/佐々木まき
春浅き干し素麺は門になびく/井沢正江
青竹を瀬しぶきにかけ冷素麺/小坂部佳代
素麺といふ仏心のごときもの/藤岡筑邨
素麺のつひにいつぽんただよへる/松澤昭
素麺の看板ちかし削りかけ/素丸
素麺の紙一本に括らるる/平美佐子
素麺の滝に李白の月見せよ/正岡子規
素麺や胡瓜の花を浮かせあり/長谷川櫂
素麺や孫にあたりて舅不興/杉田久女
素麺干す日の出日の入り海に見て/杉浦幸子
素麺詰め古トランクの一日旅/中山純子
喪の家の茹で素麺にびつくり水/内田美紗
茶髪来て素麺を干す海へ向け/若井越路
昼餉また冷素麺に異存なし/高澤良一
長途ある流し素麺なほ走る/阿波野青畝
楠の蔭よし素麺の冷えまさり/宮下翠舟
美しき身のふりかたよそうめんつゆ/永末恵子
百人の流し素麺始まりぬ/櫂未知子
病人が哭くよ素麺閊へると/後藤綾子
文月のものよ五色の絲素麺/正岡子規
木箱より素麺起す夕べかな/吉次薫
流しそうめん俺が帰って来る港/相原左義長
冷素麺きらら光りの切子鉢/星川佐保子
冷素麺ゆとりある日の合言葉/丹羽武正

<参考記事>

■ポニーテールの日

「君の長いポニーテールが揺れるたび水の匂ひがする夏はじめ」
(池田宏陸「bluebird」より)

「きみの影もポニーテールを失って昼の地面にはりついている」
(木下龍也『オールアラウンドユー』より)

<邦楽>
軽やかなリズムと可憐なメロディー・センスが、秋の風のように心地よいポップ・ナンバー♪
柴田聡子「ニューポニーテール」

■冷やし中華の日

「具は別の皿に盛られる日高屋の冷やし中華の麺のつやめき」
(嶋稟太郎『羽と風鈴』より)

<邦楽>

■恋の日

「故郷のたべものばかりを恋うている正しくお腹を空かせた後は」
(吉野亜矢『滴る木』より)

「とりの内臓(もつ)煮てゐてながき夕まぐれ淡き恋ゆゑ多く愉しむ」
(辰巳泰子『紅い花』より)

<踊れる曲少数と踊れない曲大多数>

踊れる曲少数:
星野源「恋」

踊れない曲大多数:
公然の秘密① AYA & MIKEY教則ビデオ

yurinasia : Vaundy「踊り子」

yurinasia : chilldspot「Like?」

■アルティメットの日

「アルティメット大好き級の恋だからグラップラー刃牙全巻売った」
(長谷川麟『延長戦』より)

<【FF14】ナイツオブラウンド アルティメットエンド>

■特撮の日

「泣き濡れてジャミラのように溶けてゆく母を見ていた十五歳(じゅうご)の夜に」
(笹公人『抒情の奇妙な冒険』より)

■金平糖の日

「言わないで火を点けないでまなうらに金平糖のなだらかな棘」
(櫻井朋子『ねむりたりない』より)

「金平糖のふくろ破れてひかりさす朝のプラットフォームに散れり」
(真野少『unknown』より)

<参考情報>
京都・老舗の金平糖が…ただモノではない進化を遂げている!

■タツノオトシゴの日

「タツノオトシゴ飼つてあさゆふ会ふこともいいかノンポリのやうなその貌」
(馬場あき子「歌壇」2021年7月号より)

「殺められて水底にある永遠を胡蝶菫(パンジイ)めきて海馬(うみうま)よぎる」
(川野芽生「ラピスラズリ」『歌壇』2018年3月号より)


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