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⑤異常だと気づいてほしい

2023.12.21 のFacebookの投稿

周りの友人たちが着々と病んでいく。
この時期の学校が異常に思えてしまう。

「最後の一分まで諦めないで」
「現役生は最後の最後まで伸びる」
「最後は無心になって諦めなかった奴が勝つ」

という先生の言葉が沁みるという状況
側から見たら,不安な受験生とそれを鼓舞する教師
それできっと受かった人は
先生のあの時の言葉に救われました
というのだと思う

受験が終わった人
推薦出願中の人
私立の人
国立の人
理系の人
文系の人
医学部の人
A判定の人
E判定の人

「あなたは私と比べてどんな状況なのか」

みんな仲良くしているように見えて
焦りや妬みや不安でひどい空気が漂っている
人が分断されていく様子が見える

こんなことを思っても今は「割り切って」頑張るしかない。
だって大学に行って学びたいことがたくさんあるから。

でもふと思うのは
みんなそうやって「割り切って」頑張ってきてしまったから
毎年この異常な空気が変わることなく
恒例のものとして風物詩となっているのかもしれない
そして割り切って頑張った人たちは
ムキムキになって”良い経験だった”と思うのかもしれない

いや,おかしいでしょう。

受験勉強の「内容」がおかしいとは思わない
どの学びも大切だと思うし,共テは特に資料が豊富だから
勉強中でさえも新しい見方や知識に出会うことができる
高校生活での学びの集大成のようなものかもしれない

でも一旦立ち止まって冷静に考えたい
「この一問,この一点で落ちるかもしれない」
というプレッシャーのもとでなければ人は学べないのか
そのプレッシャーに打ち勝つことが”成長”なのか

しかも受験の最悪なところは相対評価であること。
この間,ある人の発言にゾッとした。
「余裕のある科目はめちゃ音を立てながら書いたり紙を捲る
 だってそうすれば周りの点数が下がるかもしれないじゃん」

さらにゾッとしたのは,それに対するもう一人の返し。
「なるほどね。それもありだわ。戦略は大事だよね」

受験がこうさせた。
本来そうではなかった人をこうさせた。
私の大好きな友人たちは,
受験が終わったら帰ってきてくれるだろうか。
それも私の幻想なのか。

そういう私も割り切って勉強するんだろうな。

<追記>
でも友人の「最後まで諦めないで頑張ろうね」
という一言に救われていることもまた事実です
​受験生の心理って本当に恐ろしいです
おそらくただただ辛いのだと思います
以前は嫌いだったストイックな言葉が今は
自分を奮い立たせているのです。皮肉にも。

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