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【田舎移住で考える事】田舎起業編⑧~林業~

今回は、自伐林家、小規模林業者の一年の暮らしを紹介します。

主な林業は、木を育てながら、間引く、間伐という作業になります。

植林する際に、木を真っすぐ成長させたいので、多めに植えておきます。

5年、10年間隔で、間引きながら、80年~100年掛けて、直径60㎝位の木を育てます。

今の、日本の多くの産地は40年~50年位の木材が多いので、大体、30㎝~40㎝位の木を間伐して出荷しています。

間伐の場合は、年中木を伐る事が出来ない、木が成長している春から夏にかけては、非常に柔らかくなるので、間伐の際に残したい木に傷がつきやすくなり、製品として、出荷出来なくなる恐れがあるので、間伐する時期は、9月~3月位までの期間、一年を通してやる場合は素材生産会社が立木を購入して、全部伐ってしまう皆伐作業です。

間伐していない期間は、大体、農業をやっている、林業者が多い、稲作だと時期がずれて丁度いい感じで、一年暮らして行ける感じ

今までの建築用材用の林業だと、30ha位を3人位でチームを組み管理して行けば、持続可能な林業管理ができると言われてます。

収入で言うと、一人100万円位でしょうか、兼業しないと生活費も出さないレベルです。林業と農業を夫婦で行って、世帯年収が300万~400万くらいです。生活出来ない程ではないですが、子供育てるとなると、教育費やなんやらで少し、ガマンしなければならなくなるので、子供達には安定した職業について貰いたいと、サラリーマンなどに教育してきたのが、田舎あるあるです。

これからは、夫婦で稼ぐ世帯年収を800万位を最低の目標にしていけるように考えなければなりません。原木は安定的に供給できると以前書きましたが、需要を生む、仕組づくりに一年の大半を考えていく作業が大事です。

間伐期は9月~3月の間、山で木を伐る作業期間、4月からは、加工と販売する期間に回せるのが、木材を原材料とする強みです。

農業なら、生産と加工販売を手掛ける6次産業化だと、同時に一年中しなければ成らなくなり、凄くヒットしたりしたら、人を雇ったり、設備投資しなければならなくなり、自分のペースで農業が出来なけなる恐れがあるのと、自然災害で作物がやられてしまったら、一年の苦労が一瞬で消えさります。

私がお勧めしているのは、農業は、自分で食べる分だけのお米と野菜をしながら、林業の仕組づくりを日々考えて、収入を増やす努力の方が、苦労が報われるように思います。何度もいいますが、現在、木は安定的にストックされています、安定供給の仕組は現在出来ている、需要を作る事に重点を置ければ、心も、財布も豊になります。

とは言え、加工したり、製材したり、木材を山から運んだりするためには、ある程度の設備が必要になります。初期投資が1,000万以上かかると思います。産地によっては、車両系のレンタルは森林組合で行ったりしている処もあります。自伐林家の多い所だと、チームで動くので、初期投資はあまり掛からない方法でスタートできますので、色々、林業産地を視察する事をお勧めします。

私の会社では、粗、初期投資0で製材~商品まで必要な機材をそろえていますので、使用料のみの出費でスタートできるようにしているので、林業を志す人から、相談受ける事が多くなりました。

以前レポートしてくれたメディア「灯台もと暮らし」さんの記事参考までに張っておきます。

もし興味あれば、ご連絡ください。

次回は、伐った木をどのように商品にしていくかをレポートしてみます。

あくまで、一例ですので、ご自身の林業のヒントにしてみてください。

それでは、次回

宜しければ、サポートよろしくお願いします。 私達の田舎の自然を残す取組みに使わせて頂きます。