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【田舎移住で考える事】田舎起業編⑥~林業~

今回は、伐採~販売までの木材流通を紹介します。

川上の事業者が一次産業者であり、林業者ですので、サプライチェーンとバリューチェーンは粗同じ傾向になります。

自伐の場合は、自分の考えで、バリューチェーンのみ構築できるので、木材流通の選択肢は増えるのではと思いますので、先ずは、現在の一般的な木材流通を紹介します。

現在の木材流通
①主伐→原木市場→木材加工工場→家具・住宅構造材等で販売
②主伐→チップ工場→製紙会社・木質バイオマス事業者

凄く大雑把な流れですが上記の①②が基本の流れで、この基本の流れで様々な木材業者が絡み合い複雑な流通組織を形成していますが、①と②では主伐の時に選別作業を林業者が行いますので、①と②はどんな選別を行うか簡単に説明します。

針葉樹の杉・檜を山で見た事がある方、見ていなくても、イラスト何かで、木の上の方に葉っぱがあって、下の方は幹だけみたいなイラストがありますが、そんな感じで想像してください。

簡単に言うと、上の葉っぱの部分の木が②のチップ工場に納品されます。
①は、木の下の方が製品として原木市場に納品されます。

林業者は伐った後、①と②に選別して出荷準備し、原木市場とチップ工場に持って行き販売するのが、現在の基本の収入構造です。

素材生産会社や、森林組合もこの基本構造で収益化して行くために、組織を維持する為に、ある程度、纏まった量を定期的に出さないと、組織継続が難しいのですが、原木単価が安価なために、作業効率を上げる為の努力をしているのが現状です。実は、林業は全産業の中で、一番労働災害での死亡率が高い事業です、山で過剰に無理をして効率ばかり考えていると、安全を怠る事になり、非常に危険という事も理解しておく必要があります。しかし、需要が少なくなった時代に、価格競争が始まり、ドンドン、原木単価が安価になったので、効率化や一日の作業員が何立法メートル伐らなければ成らないというノルマが発生し、山側の林業者は、危険な作業を理解しつつ、単価を下げる努力をしています。私の目では、もう限界が来ているのではと思います。なのに、やめようとしない、山を放置したら、山の環境が悪くなるから、ドンドン伐り出せ、伐り出した木材は、国策でなんとかするとなったのが、補助金漬けと言われる、今の林業界です、誰が悪いのではなく、時代の流れとは、そんな残酷な面もありますので、確り、自分の目で見て判断していく事が大事です。

組織を再構築するには、時間とお金が係るので、民間、個人レベルで小規模から始める林業を始める決意をしたのが、15年前です。やっと、新しい林業者も現れ、私達が考えている、林業と木材流通の仕組が、4、5年前からスタートしています。資源を大切にする商品づくり、此れが、これからの林業、木材流通となります。

これからの木材流通は、林業者がイニシアティブを持っている、バリューチェーンづくりです、サプライヤーも林業者主体に考えてくれる組織や個人のサプライチェーンづくりが必要。

どんな事をすれば、林業者がイニシアティブをとる事が出来るのか?

おっと、1000文字超えたので、この後は、次回のお楽しみ!

それでは又!

宜しければ、サポートよろしくお願いします。 私達の田舎の自然を残す取組みに使わせて頂きます。