努力をムダにしない「社内ルールの作り方」
企業は、社員が正しい行動を起こすようにコンプライアンス遵守を進めています。それは社員が守るべきルールです。
しかし、そういう素晴らしいルールがあるのに、不祥事を起こす企業は後を絶ちません。
普通に考えれば、素晴らしいガバナンス、コンプライアンスがあって、事細かに決められた素晴らしいルールがあれば、不祥事なんて起こるはずなのですが。。。
今日は、目標を達成するために社員自ら正しいルールをつくるには、どうしたら良いのかについてお話しします。
1.成果があがるルールを作るメンバーの特徴
どんな企業も、成果をあげるための社内ルールを持っています。
しかし、せっかく作ったルールが遵守されなかったり、まったく成果をあげられなれないケースが多く見られます。
なぜ、そうなってしまうのでしょうか?
その理由は、非常に単純です。
そのルールは、私達を正しい方向に導くものかを、常にチェックしているかです。
カリフォルニア大学のアーバイン教授と、キャスリーン・アイゼンハートは、それを検証するために次の実験をしました。
そろえぞれ与えられた情報とは、グループ毎に守るべきルールです。
1番目のグループには、「よく人の話を聞くこと」というルールでした。
2番目のグループには、「時間切れに気をつけて」というルールでした。
3番目のグループには、「情報を共有すること」というルールでした。
その結果、効果的な解決法を生み出したのは、「よく人の話を聞く」グループと「時間切れに気をつけて」グループで、最後の「情報を共有すること」グループはなんの成果も生み出せなかったそうです。
読者は、この理由がお分かりでしょうか?
「よく人の話を聞くグループ」と「時間切れに気をつけてグループ」は、常に自分達の解決法が正しいかをチェックしていたのに対し、「情報を共有するグループ」は、自分の情報の説明に一生懸命になってしまい、他人の情報に耳を傾けたり進度チェックをしていなかったからです。
つまり、ルール作りでもっとも大切なことは、人の話を聞いて常に正しい方向に向かっているかチェックし、コミュニケーションすることが分かります。
2.「成果があげるルール」の作り方
前項では、メンバーがルールを作るときに心構えについてお話ししました。
ここからは、具体的に成果があがるルールの作り方についてお話しします。
私たちがなにかの問題に直面したとき、メンバーが集まって解決策を考え、実践し、結果を分析してルールを作ります。
このプロセスをカリフォルニア大学のアーバイン教授と、キャスリーン・アイゼンハート氏は、以下のような検証を行いました。
ここから分かることは、問題に直面したとき、ファスト思考で直感に頼って最もやりやすい方法をいち早くルール化することは良いことだということです。
その上で、つねに正しい方向に向かっているかをメンバーと話し合い、柔軟に修正していけば、成果をあげるルールができると述べています。
3.ルールに柔軟性を持たせると、いち早く成果があがる
最後にイリノイ州の大学で行った面白い実験結果がありますので、ご紹介します。
つまり問題に直面したとき、ファスト思考で直感的に解決策を考えてルール化した後、常に正しい方向を確認しながら修正していけば、成果への近道ということになります。
皆さんは如何お考えでしょうか?
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