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【シャニマス】シャニアニへの向き合い方と1話を見返しました

こんばんは。
バウアーです。

自分はシャニアニは昨年の先行上映で
全話見ています。
ですが改めてテレビ放送を見て、
じっくりとシーンを見直し、
自分にとってこのアニメはどこが良いと
感じたのかを記事にしたいと思い、
PCを起ち上げました。

主だった感想については、
過去の記事を参考にしていただければ幸いです。


①シャイニーカラーズの特色をアニメに落とし込む

シャイニーカラーズのブランドとしての特色を
挙げるとするなら、
「文章量多めの深堀」を挙げたいです。
各アイマスブランドには様々なコンテンツ展開が
ありますが、
その中でもゲームのシナリオブックが
発売されたのはシャイニーカラーズぐらいでしょう。
それほどに文章量が多い。

文章量の多さを使って何を表現したか?
それは物語の主人公の心理描写、
あるいはキャラクターの深堀と、
とにかく深く掘ることについては
他の追随を許しません。
テキストで心理描写を表現し、
それに応じて声優さんが魂を吹き込む。
これがシャイニーカラーズならではの
楽しませ方なのです。

ではそれをアニメにするとどうなるのか。
それは「アニメーション」としての
表現に落ち着けることだと、
シャイニーカラーズは答えを出しました。

「アニメーション」。
言い換えれば「動画」。
画が動くメディアかつエンタメです。
それは人間の五感のうち、
視覚に訴えかけることと言えるでしょう。
目で見える描写に力を籠め、
表現するのが、
原始的なアニメーションの姿では
ないでしょうか。

第一話を振り返ってみましょう。
真乃が公園で歌っていた時にPにスカウトされたが、
その場では断って公園を後にします。
その後、
彼女がどこか考えながら時間経過をして、
最終的にはスカウトを受ける決断をします。

この間に何が起こっていたかを
見出すのが難しい方もいるかもしれません。
明確にセリフで気持ちを吐露しているわけでは
ないので。

制作陣は視聴者の皆さんへ、
「彼女は何を考えているのだろう」と
考えさせるように仕向けたと捉えました。
Pの突然のスカウトを受けて困惑。
その後はどこか考えるような仕草が目立ち、
彼女なりの述懐があるのが見えます。
最終的には彼女はスカウトを受けるのですが、
この間何を真乃ちゃんは考えたのでしょうか。
原作を知る自分は答えを知っていますが、
シャイニーカラーズを知らない人にとっては
未知の体験でしょう。
それをあえて、
真乃が考え込むような仕草を
表現することで、
視聴者に考えさせるのです。

②シャイニーカラーズを知らない人にはどう映るのか

株式会社ジェンコの真木太郎さんを
ご存知でしょうか。
この方は過去に「この世界の片隅に」などの
アニメーション映画に携わり、
アニメ業界の名プロデューサーです。
この方は過去にアニメの製作委員会は
分かりやすいアニメを求めがちだと証言したことが
あります。
ちょっとでも分かりにくいことがあったら修正を求めて、
結果的に作品がつまらないものになっても
構わない人がアニメの製作現場にいるとのことです。

そしてそんな分かりやすいアニメを観てきた人にとって、
ちょっとでも分かりにくいことがあったら、
作品を批評してダメの烙印を押す。
少し考えて、
制作陣の工夫を見出そうともしないで、
「分からないはつまらない」の一点張りの
アニメファンと製作委員会に辟易しているそうです。

もしかしたらシャイニーカラーズも、
「分からないはつまらない」の中に
入ってしまうかもしれないと思っています。
集中力の必要な作品ですし、
登場人物の心理を常に読もうとする考察力、
ひいては制作陣の裏を読む能力の高さが
求められる作品ではないかと思うのです。

第一話で言えば、
真乃は何を思うのか。
途中から入って真乃に対して、
灯織やめぐるは何を思うのか。
そして先にデビューしている、
他のユニットメンバーは何を思うのか。
そういう読みあいが、
この作品を楽しむのに必要だと感じました。
なので自分はこの作品は「意欲作」という
立ち位置が相応しいのではと思っています。

③自分なりのキャラ心理への読みあい

公式設定資料集に
シナリオの綿密な情報が載っていれば話は別ですが、
大概はキャラクターデザインの資料が多く、
ストーリーの裏設定まで乗せている資料は
そこまで多くはありません。
脚本家、
エディターの思惑が多分に影響されるのに、
肝心の匙加減の根っこの部分は不明なことが多い。

先の真木さんは証言の続きで、
制作陣の意図とは異なっていても、
視聴者はキャラクターの心理描写を自分なりに考えて、
自分なりの答えを持つことが許されるのが
映像作品の醍醐味であるとコメントされていました。

なのでむしろシャイニーカラーズを知らない方は、
是非とも各アイドルの心理を自分なりに
読んでみてください。
自分では不格好だと思っていてもです。
そうやって自分で考えて、
それを友人と意見交換してはどうでしょうか。
そしてその意見を持ちつつ、
他の方の意見を見て観察して、
描写によって生まれた人の心の動きを
探ってみることをおススメします。
なおこの際の観察というのは、
あくまで参考程度につまみ食いするような
感覚で見るのがよいでしょう。

おわりに

2023年のアイマスアニメはそれぞれに特色があり、
違う楽しませ方をさせてくれました。
なので変に優劣をつけるのではなく、
あくまでその作品一つ一つに対して、
真摯に向き合うのが失礼のない作品への
向き合い方ではないかと思うのです。

もしあなたにとってシャイニーカラーズを
数話見て合わないと思ったら、
静かに離れることをオススメします。
変にこき下ろして去るのではなく。

人間、
その時々で感性が変わるものです。
子供のころに苦手だった食べ物が
大人になって食べられるように、
何かしらの変化が起こるのが人間です。
今気に入らないエンタメ作品が、
年月が経過してもう一度見たら
違う発見ができて魅力を見出すかもしれない。
その可能性を否定しないためにも、
合わなかった静かに去って、
また作品と向き合う機会の余地を残すべきでは
ないでしょうか。

シャイニーカラーズは実に意欲作です。
刺さる人には思いっきり刺さるし、
刺さらない人には刺さらない。
好みがハッキリ分かれる傾向があります。
そんな原作を風味そのままで持ってきて、
アニメに落とし込んだのがアニメ版だと
思っています。

是非ともこの意欲作に、
自分視点での読みあいを恐れずに、
アイドルと向き合ってみてください。
あなたの読みあいを否定する人がでてきたら、
バウアーの記事に感想を書き込んでください。
読みます。
時間があれば返信します。
そうしてやりとりをしましょう。
そんなきっかけを、
シャイニーカラーズは与えてくれるのです。

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