[Standmac]WOWSTICK 1F+ (リチウム精密電動ドライバー)
2014年に中国蘇州で設立されたStandmacより展開されている、コードレス精密電動ドライバー。
中国系の様々な販売代理店を通して、日本国内でも販売されている。
■仕様
本体素材：アルミニウム
ビット素材：S2合金工具鋼材料
方式：手動電動一体デュアルモード
トルク：(電動)MAX0.15N・m / (手動)MAX3N・m
回転速度(無負荷)：200rpm / 速度保護付き
ビットサイズ：4x28mm(52本) / 4x45mm(4本)
機構：セルフロック / ラチェット駆動
電池：3.7V 500mAh(リチウムイオン電池) 再充電：micro USB
充電時間：40分
運用時間：2時間(連続) / 180日(保持)
寸法：173x15.8mm
重量：800g
本体の外観にはアルミが用いられており、ボタン部の先端を押すと時計廻り(締める)、後端を押すと反時計回り(緩める)に回転する。製品仕様に記載されている様に、デュアルトルク(電動 + 手廻し)対応となっている。
ビットとの結合部には、マグネットが仕込まれている。磁力は結構あるので、差し替え時などに「意識」して引っ張らないと、取れないようになっている。
付属品に、スタンドとUSB充電コードがある。スタンドに充電機能はなく、本体への充電は背面の差込口にUSB充電コードを差し込むことで行う。
充電中は、差込口上部にランプ穴があり、赤色発光(完了時は緑)することで通知する。
先端にはチップ型のLEDが3発組み込まれており、ビットの回転時には発光する。 ネジ部が暗い場合に照らす仕様となっており、光量は結構あるので便利ではあるが、指向性は低いので本当に暗くて見ずらい箇所には不向きではある。
対辺4mm軸(主に海外精密ドライバー用、一般的なドライバーは6.35mm軸)S2合金工具鋼製ビットは、3セット計56ビットが付属する。一般的な+・-以外にも、6・4・3角・星型以外にも、Y型などが入っている。結構豊富に種類があるので、いろいろな用途に対応している。
ビットセット又は本体が収容できる磁気吸収ボックスも付属している。
このケースは4隅のマグネットで開閉するが、マグネットが良く外れる。(どう見ても接着されていないような雰囲気です・・・。必要な場合は瞬間接着剤などで固定しましょう。)ケースを閉じた際には。磁力が漏れることはないので、持ち運びには便利であろ。
作業用マットは、マグネットシートとなっている。磁力でネジなどが飛び散りにくなるような仕様となっている。
ネジ収納ボトルも付属しているが、この底が深い瓶を有効に使う方法があるのだろうか・・。この他には、スマホのパネルをつかんで引っ張る吸盤と殻割用のPICが付属している。
ビットに磁力を付与・除去させるマグネタイザーが付属しているのは便利である。
この電動ドライバーの回転速度は速いとは言い難く、トルク(廻す力)が強いとは言えない。それは、このドライバーが最後の締め付け（トルクが必要な個所）は、手動で行うことを想定しているからである。
駆動力が高い電動ドライバーと違って、締め付けに手廻しが必要で回転速度も速くはない（固定速度）が、良い面もある。
それは、誰が使用してもネジ穴部を破壊する可能性が低いことであり、本体側がプラスチック製であった場合でも、少しでもトルクが必要な場所では回転が止まるので、そのまま普通のドライバーのように増し締めすることで脱着を行う。回転速度は遅く(体感では手廻しの2倍～ぐらい？)固定なので、速度調整する必要はない。
商品説明にあるように、PCなどのネジ止め箇所が多い精密機器に有効性を発揮するツールである。
一般的な電動ドライバー(駆動力が高い≒電力が大きい)と違い、このドライバーを用いることで作業効率が上がるような場面は少ない。しかし、実際に使用してた感じでは、ネジを廻す負荷(手間)は省ける。
つまり、このドライバーは「時間が早くなることはないが、ラクになる。」ツールである。
机の上に置いても違和感がないデザインなので、普段の場所に置いておき、PCなどのメンテの際に手軽に用いることができるのは便利である。
付属品の豊富さや本体の質感を考えると、リースナブルな価格であり スマホの殻割に便利な吸盤やPICも付属されている。(多分、今時の機器に使うのは、厳しいとおもうケド)
PCなどのデジタルガジェットを分解・組付けする際の、ふとした時にあれば便利な商品です。
(DIYや工作や整備には不向き、というかトルクがないので使えません。)
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