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成人式のことを思い出してみる

新成人の皆様、おめでとうございます。

これで晴れて大人の仲間入りですね。

・・・と言っても実感はあまりないんじゃないかと思う。私も遠い昔の成人式の日のことを思い出してみた。

関東は大雪

日本海側と比較すると関東は雪が降らない。しかしこの日は大雪だった。まだ着慣れないスーツと履き慣れない革靴で、鉛色した空の下を大きな雪の塊が舞う中を歩いて成人式の会場へ向かった。

歩きだして数歩で靴の中に雪が入り、これは会場まで辿り着かないと思い、すぐに引き返して長靴に履き替えた。

気を取り直して歩き続けたが、1kmぐらい歩いたところで深みにハマり、長靴の中も雪だらけ。ここでもういいや、となり引き返した。

そんなわけで成人式には出席しなかった。どうしても出席したい、という気持ちはなく、親が一生に一度だから行って来いというので仕方なく出発したレベルなので悪路の中会場に辿り着くわけがない。

大人になるということ

大人になるということはどういうことなのか。お酒とタバコが嗜めるようになるけど、それは見た目だけの話。成人式の日を堺になにかが劇的に変わるわけでもない。強いて言えば、成人したということで親の干渉が減り、なんだか自由になった気はした。

大人なったと周りは認識してくれるが、中身は特に変わらない。ではいつ変わる?

これは人によると思う。私が大人になったと本当に実感した瞬間は今でも覚えている。子どもから「パパ」と呼ばれた時。30代前半。

学生時代アルバイトもしたし、社会人になって仕事した。現場リーダーになり会社の看板背負って出張った時もあった。結婚した時も好きな人と一緒に暮らせるようになったというだけで、大人という実感はまだ無かった。

しかし、子どもから「パパ」と呼ばれた時に実感した。人の親になった。これは確実に大人になったと。遅い!?

これからは家族を守るために責任ある行動を取り、仕事も家族の未来のためにする。自分のためになにかする、から家族のために行動する、という気持ちに切り替わった。

大人の世界

子どもの頃は親の言う通りにやってくれば良かったが、これからは違う。大人はすべて自分で決めていかなければならない。もちろん誰かに相談することはあるが、最終的に決定を下すのは自分

これから様々な選択を迫られると思う。今後の人生を左右するものもある。親や友人のアドバイスは聞いても、言いなりになるのはやめよう。うまく行かなかった時に後悔することになる。あの時、これがいいって言われたから・・・やがてそれを勧めた親や友人を嫌いになってしまうかもしれない。

親しい人からのアドバイスは重要。
但し、きちんと聞いて自分の頭で考えて最終決定は自分で下す。

決めたらあとはその方向に向かって突き進む。間違っているかもしれない。間違っていても自分で決めたことだから誰も恨まずに済む。

大丈夫。間違っていたら軌道修正すればいい。うまく行かなかったのは自分のせい。

そういう世界が大人の世界なんだと思う。だからこそ、自分はどこー向かうのかきちんと考える必要がある。成人の日はその最初の日なのかもしれない。


うまく行かなかったのは自分のせいと言ったが、もちろん自分の力ではどうにもならなこともある。むしろどうにもならないことの方が圧倒的に多い。そういうことに対してどう対処していくか。これは大人の世界を歩き始めれば分かっていく。

それの話はまた今度。

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