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#19 不死鳥は、全国共通の生きる鳥だった

Today's English

"Phoenix" 「フェニックス、不死鳥」

"Have you heard of a phoenix before?"
「フェニックスについて以前に聞いたことがありますか」

("Have you heard of A ?"は日常英会話でよく使う表現なので、覚えていて損はないでしょう。「Aを聞いたことはありますか?」というニュアンスのため汎用性が高いです。"Do you know B ?"はどちらかというと、「Bと知り合いですか?」というニュアンスがあるため、Bには身近な人がきやすいと思います。)


『火の鳥』ホームページより

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フェニックスは聞いたことがあると思います。『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』というタイトルになっていますし、日本でも手塚治虫の『火の鳥』に不死鳥が登場します。アメコミのX-MENシリーズにも「フェニックス」と呼ばれるキャラクターが登場するらしいです。

アメリカのアリゾナ州には、なんと「フェニックス」という都市が存在するそうです。

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私たちは普段、文化と聞くと「異文化」に目がいきがちなので、違いばかり探してしまいます。しかし、差異だけではありません。みんな同じヒトなので、人類には共通点もあります。その一つが「神話に見られる共通点」ですね。

歴史が長い国は、たいてい文学は口承文学から始まっています。文字よりも言葉が先行していたので、「語ること」によって歴史が紡がれてきたわけです。その際、神話は生まれています。まだ科学が発達していなかったころには、希少な生き物や虹などの自然現象が神話として結びつきやすく、各国でそのような生物や事象に意味を付与していったわけですね。

さて、フェニックスです。

起源は古代エジプトやエチオピアなど様々な説がありますが、長距離移動が簡単にできなかった時代から存在している珍しい神話上の鳥です。

人類はその土地に見合った保存技術(日本で言えば高床式倉庫)を会得してから定住生活を選ぶ種族が多かったので、土地の移動はそこまで盛んではありませんでした。

しかし至るところでフェニックスは存在しています。

そして「蘇生」、「不死」、「復活」など神秘的な象徴を持っています。

冒頭で挙げたように、イギリスの『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』や、日本の『火の鳥』、アメリカの『X-MENシリーズ』など世界各国で登場します。中国では鳳凰とも呼ばれていますね。

「不死の鳥」がいるというイメージは、人類に共通する感覚なのでしょう。誰もが恋をしたときに胸が高鳴るように、性別や生まれにかかわらず共通している部分が人類にはあるのです。

このように、フェニックスは多くの国々に語り継がれている不思議な生物なのです。言語や文化が異なるなかで、似たような同じ生物が生まれている不思議さ。フェニックスの起源をそれぞれの国で追求してみると、何か新しい発見があるかもしれない。これぞ人類が共通して持つ普遍性ですね。

ちなみにですが、日本円の一万円札にも「鳳凰」が印刷されていますね。

ちなみのちなみに、英語学習で「フォニックス」と呼ばれるものがあります。英語の発音方法をまとめたものなので、発音に興味がある人はチェックしてみてください。

See you!!!


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