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山中温泉 2019年 夏

今年の夏は特に予定が入っていなかったのだが、突然温泉に行くイベントが発生したので山中温泉にいってきた。山中温泉は、福井県(嶺北)から比較的近い距離にある。山中温泉という名前は知らなくても、加賀温泉という名前で聞いたことがある人も多いだろう。ふらふらしてきたのでそのレポートです。

山中座

山中温泉の中心部に位置する山中座。女性用の公衆浴場(菊の湯)や、ホールなどの施設を備えている。

ホールも結構立派。漆の柱が印象的だった。この施設は何もやっていなければ開放されているらしく、自由に見学することができた。

施設内では様々なお土産も販売されている。この施設の向かいにある男性用の菊の湯では温泉卵を作れるのだが、出来上がりが待てないという人はここですでに出来上がった温泉卵を食べることができる。

ここでは、菊の湯アイスキャンディーを食べた。こいつアイスばっかりくってんな。これは山中温泉のお湯を使ってできているアイス。それに菊の花が散らされている。

なんだろう、美味しいんだけど不思議な味だった。整腸効果が期待できるとかなんとか…。https://www.yamanaka-spa.or.jp/icestreet

松浦酒造

山中温泉にある唯一の酒造「松浦酒造」へ。山中温泉に泊まる際は、いつもこの酒造を訪れている。

ここでは、200円で利き酒をすることができる。なぜか山中温泉に来るのは夏が多いので、いつも同じきき酒なのだが。スッキリ目の「オリゼー」と、スパークリング日本酒の「鮮」の2種類だ。

ぐい呑になみなみ1杯ずつ試飲することができる。アルコール耐性があまりない私にとっては、結構な量である。おいしい。今回は外が激アツだったので、試飲はパス。

店内にはたくさんの種類の日本酒が売られている。今回は、「鮮」というスパークリング日本酒と、ぐい呑を1人1個ずつ購入した。

お酒は飲めなかったので、酒粕アイスを。山中温泉は全体的にアイスをプッシュしている。ここのアイスも結構人気なようだ。

アイスだけじゃなくいろんな飲食店があるのでぜひ散策してみてほしい。

かがり吉祥亭

今回はかがり吉祥亭へ。実はここ昨年の同じ時期に泊まっている。今回正面の写真を撮りそこねたので、昨年の写真を。

かがり吉祥亭の絶妙に嬉しいサービス、冷たい加賀棒茶があること。この時期にこのフリードリンクは嬉しい。

ただの紙コップとかではなくて、陶磁器のコップなのが大変ポイント高い。土地的に九谷焼なんだろうか?

部屋はこんな感じ。今回は3名での宿泊で、およそ10畳ぐらいの部屋だろうか?4人で泊まっても十分に余裕がある部屋だった。

今回の部屋は、洗面台が非常に広く取られており、洗い場こそ1つしかないものの何人かで鏡は使えるぐらいの余裕があった。部屋で使うようのタオルも1枚ずつ用意されていた。

冷蔵庫はすでに冷やされていたものの、あまり冷えないので強度を最大にしておいた。中には2リットルの水が入っており大変良かった。お茶とかじゃなくて水だといろいろな用途に使えるのでよい。

部屋からの景色。今回は最上階の9階だったので、眺望が非常に良い部屋であった。

宿のすぐとなりが鶴仙渓だったので、水が流れる音もよく聞こえた。

夜は「加賀じわもん会席」というコースだった。じわもんとは金沢の方言で「地元産の食材」や「伝統的な料理」といった意味を持つ。

どの料理も美味しかった。特に好きな「治部煮」が出てきたのが嬉しい。北陸の宿に泊まると治部煮がよく出てくるんですよ。

夜は先程の松浦酒造で手に入れた「鮮」で乾杯。このお酒が美味しすぎて、どんどん飲んでしまう。気づいたら無くなっているし、気づいたらめっちゃ酔っているので怖い。

今回のこの宿、個人的にお気に入りの宿になっている。

まずは露天風呂。宿が鶴仙渓に沿って建てられていることから、露天風呂からは鶴仙渓の景色を見ることができる。

(男湯事情しかわからないのだが)あまり広くはないため大人数がいると厳しいが、今回は運良く人がいない時間帯で入浴する事ができたため、ほぼ貸切状態だった。川のせせらぎを聞きながら湯に浸かることができる。最高。

内湯は通常の熱さのものと、少し熱めのお湯の浴槽があり熱さが選べる方式。ただし、自分にはどちらもほどほどに熱かったので、早々に露天風呂へ移動してしまった。

旅館に行くとタオルの扱いに困ることがあるのだが、この宿はその心配がいらない。なぜなら、脱衣所にタオルがあるタイプの宿だからだ。いちいち持ち歩くことや、誰がどのタオルであるか等も気にすることがない。常に新しいタオルを使うことができる。このタイプの宿は個人的に大変ポイントが高い宿だ。

お風呂を出たところには、冷たい麦茶が常備されている。水じゃなくて麦茶なのも少し嬉しい。

これは結構びっくりしたのだけど、夕方には生ビールが無料で振る舞われる。風呂上がりにビール、最高では?今回はすぐ夕食だったのでパスしたけれども、次行くときは絶対に飲みたい。絶対に酒を飲みたいくまさん。

そしてかなりどうでもいいことだが、鍵が2本渡されるのも良かった。同性だけで行く場合何も問題にならなかったりするが、男女で分かれる場合お風呂の時間に差が付きがち。片方を待たずして部屋に帰れるのは相手に気を使わなくてよい。

夏祭り

夏といえば夏祭り。山中温泉ではこの時期毎日夏祭りが開催されている。

歌や踊りなどのステージが毎日開催され、多くの人が開催場所である山中座付近に集まっている。対象の施設に宿泊した場合抽選券をもらうことができ、この夏祭りで抽選会が行われる。夫婦箸や夫婦椀、夏らしく手持ち花火や館内利用券などの商品が用意されていた。

夏祭りといえば屋台だろう。射的やスーパーボールすくい、アーチェリーのようなものやストラックアウトまであった。子どもたちが楽しそうに遊んでいた姿が印象的だ。


山中温泉のメインストリートはゆげ街道と呼ばれているのだが、ここがなかなか風情のある通りある。夜になると人通りも少ないが、ライトに照らされたこの通りは大変エモである。エモ~

あやとりはし

山中温泉を象徴する建物の一つに、「あやとりはし」というものがある。普通の橋ではなくて、「あやとり」という名前の通りS字型のくねくねとしたトラス橋になっている。

曲線かつ勾配がついているため、歩いていると変な感じがする。そして人がいると結構揺れる。昨年はライトアップしていなかった気がするが、今年はライトアップされているらしい。結構な人があやとり橋を訪れていた。

橋周辺もライトアップされていた。カラフルすぎる。いわゆるインスタ映えを狙ったスポットらしい。しかしなかなか光量が足りないので撮影は苦労。

まとめ

という感じで山中温泉を満喫してきた。

このあたりはきれいな渓谷、酒造や山中塗、九谷焼など個人的に刺さる物がたくさんあるので、そのへんをフラフラしているだけでも楽しめる。もう1回ぐらい行けるといいな。皆さんも是非山中温泉へお越しくださいませ。