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「ベイトマンニュース」ほどほどが一番①

今年も楽しみにしていたUSオープンというゴルフのメジャーの大会が始まりました。今年はアメリカのパインハーストという、とにかくめっちゃ難しいコースでの開催となり、最初から予想外のどんでん返しが起こりそうな予感です。
それでもこういう大会でプレーする世界のトップゴルファーたちは、ほんまにびっくりするほどゴルフが上手で(あたりまえか。笑。)、私ら庶民のアマチュアゴルファーからは考えられないほどの素晴らしい技術で、こういう超難しいコースもスイスイとプレーしていくんですね。

ほんまにあんなに上手にゴルフができたら、さぞかし気持ちが良くて、悩みなんて一つもないやろなぁ、と思うんですが、こういうトップゴルファーたちにもその人達にしか見えない景色があり、(私たちには想像できないような)更なる大きな悩みや苦しみに直面してはるんやと思います。
野球で大活躍している大谷選手だって、ただ野球に向き合える時期を超えてしまい、天才やからこそ、大人気やからこそ、大金持ちやからこその別の次元の悩みや苦しみと向き合う羽目になっていますもんねぇ。

私たち夫婦は毎週のように「あぁ、今週も宝くじに当たらなかった。泣。」「もうちょっとお金があれば、アレがかえるのになぁ。コレがが買えるのになぁ。」とガッカリを繰り返しているけれど(笑)、でもほんまに宝くじに当たったとしたら、別の悩みに直面するのは目に見えています。
もっと大きなものが欲しい。もうちょっと高額に当たりたい。せっかく当たったお金を失いたくない。
人の欲望は大きくなるばかりで、残念ながら「これで充分」と満足することができないのだろうと想像します。

そうですね。現状の私たちは全てにおいて「ほどほど」の真ん中状態にいます。家も、お金も、ゴルフも、夫婦仲も、性格だって「ほどほど」。
「ほどほど」の真っ只中にいる時は、あぁ、もうちょっとお金があればなぁ。もうちょっとゴルフが上手ならなぁ。もうちょっと夫婦で楽しく暮らせたらなぁ。と、もうちょっと「上」を欲しがってしまうんやけど、考えてみると実はほどほどが一番幸せなのかもしれません。

お金持ちの人は、今度はそのお金を失わないために苦労する。ゴルフが上手な人は、ちょっとでもミスするとイライラする。夫婦いつもラブラブの人は、1人でいることが怖くなる。

ほどほどに、ゆるっと、まぁいいか、仕方がないか、と暮らしていけるのは、実は一番幸せなのかもしれません。

やみくもに何でも欲しがるのではなくて、人を羨ましがるのでもなくて、まずは自分が何が好きで、どんなことで嬉しくなるのか、逆にどんなことで悲しくなるのかを知りながら、そこに向かって暮らしていく。全部願いが叶わなくてもいいやん。ちょっと悩みがあってもいいやん。だけど自分が幸せだと感じる方向へと進んでいく。
ほんまはそういう、自分を探している、好きなことに向かっている、「過程」や「途中」が一番楽しい時なのかもしれないですね。(あれ?なんだかほどほどにいる自分に言い聞かせているようになってきました。笑。)

究極の生活がどんなものなのか、ちょっと経験してみたいような気もするけれど、やっぱり庶民の私たちはほどほどが一番でないかな、と思っています。






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