「ベイトマンニュース」50肩修行
私が50肩になったのは昨年の8月のことでした。最初の2ヶ月は激痛で夜もほとんど眠れない。洗濯を干そうと腕を伸ばした瞬間に、または段差からピョンっと飛び降りた瞬間にものすごい激痛に襲われ、思わずしゃがみ込んで涙しました。ほんまにすごい激痛なんですよ。これが。 2ヶ月ほどで、そんな激痛が少しずつ落ち着き、今度は肩がガチガチに固まって動かなくなりました。びっくりしましたね。腕は前にも横にもほぼほぼ上がらなくなり、後ろにも全く回らない。怪我したわけでもないのにこんな見事に動かなくなるなんてびっくり。ほんま、人間の身体は興味深いです。日常生活で困ったのは、着替え、髪を乾かしたり結んだりすること、ブラジャーのホックにエプロンを後ろで結ぶのも全然できない。右腕が使えないので合気道やゴルフもできなくなりました。もうほんまに全然できないんですよ。自分が好きなことができなくなり、気分まで落ち込みましたね。痛かったし、辛かったし、イライラしたし、それに更年期も加わって、よう泣きました。それでも今年に入ってからは、今まで痛みでほとんど行けてなかった合気道の稽古にもできるだけ行くようにし、ゴルフも再開しました。何度も言うようやけど、肩はまだ動かないので、合気道でもできないことが多いし、ゴルフもハーフスイングくらいしかできないんやけど。それでも家でじーっとしていたときとは気持ちが違う。できひんところは無理せんと、できひんから、とイライラせんと、できる範囲で楽しくやろう。自分の気持ちを、それから自分の波動を上げるためにやろう、と決意してぼちぼちがんばっています。 最近になって、なんとなく一番固まっていた時よりかは肩が動くようになっている気がします。無理せんと、普通に動かして生活しよう。治るまでに時間がかかるのは、きっと身体がそれだけの時間を必要としているんや、と思うようにしよう。
先日私が働く乳がん検診のクリニックに来た患者さんと話していたんやけど、彼女もちょうど私と同じ時期に五十肩になったんやそうです。彼女の仕事がオーケストラの指揮者、ということもあり、彼女は五十肩を一日でも早く治そうと、肩にステロイドの注射をしたり、手術で無理やり動かしたり…という治療を受けたそうです。結局は注射も、手術も上手くいかず、肩がなんとか動くようになんたのは、やはり一年以上経ってからだったそうです。五十肩になる原因すらはっきりしていない今の医療では、治療だって明確にはなっていない。私としては、できるだけの努力はしたうえで、あとは人間の持つ本来の治癒力を信じて自然に治るのを待ちたい、と思っています。それは忍耐力との闘いやろけどなぁ。それでも自分の肩がまた動く日が来るのを待っていたい、そんな気持ちでいます。
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