深く考える、ということ

どうも、地方公務員ばたやんです!

今回は私が以前勤めていたテーマパーク(某夢の国ではない)であったエピソードと、そこから学んだ大切なことを書きたいと思います。

フードコンサル会社社長とのエピソード

当時そのテーマパークはリニューアルオープンしたばかりで、フードコンサル会社にレストラン運営のコンサルティングを依頼していました。

私は、アルバイトとして勤めていたのですが、フードコンサル会社の社長と一緒に働かせていただいていました。今思うとなかなかできない体験だったなと思います。

ある日、社長がレストランで提供している”スズキのグリル”の焼き方を教えてくれました(記事の写真はイメージです)。

余談:スズキのグリルは辛口の白ワインとよく合いますよ!

流れとしては

スズキの皮にオリーブオイルを塗る

スズキに塩をふる

皮面を下にして鉄板で焼く

焼きあがったらひっくり返す

身にも火がとったら盛り付けて提供

というもので、一通り手順を教わった後で社長は私にこう質問してきました

「なんで一番最初に皮面にオリーブオイルを塗ったかわかる?」

私は焼くのだからオイルを塗るのだろうと思い「よく焼けるようにですか」と返した。

すると社長は、「おしい!ちょっと腕を出して」と言いました。

??

私は言われるがまま腕を出すと、社長は私の腕に塩をふり始めました。

!?

いきなり何をするのかと思ったら、社長は「見てごらん、塩は君の腕に全然ついていないだろう?」と一言。続けて「オイルを塗らないと塩が付かなくて味が単調になってしまうんだ」。

私は、なるほどと思うと同時にこんなに単調なことに気が付かなかったんだとも思いました。すると社長は「深く考えながら仕事したほうがいいよ、なんでそうなるのか、理屈を考えながら仕事するんだ」、この言葉で私の今までの考え方がバチッと変わった気がしました。

それから何か物事に詰まったら「深く考えろ」と心の中で唱えることでアイデアが湧いてきたりしました。

学んだこと

「深く考える」は抽象度が高すぎるので、私なりに考えてみました。

結論から言うと”「問い」を立てて構造化する。”です。

先ほどの社長の言葉でもありましたが、深く考えることはなんでそうなるのかを考えることである、なのでまずは「なんでそうなるの?」という「問い」を立てて「~だから」という理屈を導く、この時点ですでに構造化して考えることができているので、あとは導いた理屈の部分に対してどうアプローチするかを考える、この繰り返し。反復することでより深いレイヤーの事象に気が付くことができたりします。

私はこの考え方に何度も助けられてきました、それこそ公務員試験の論作文の時、研修の課題を出されたとき、ワークショップで詰まった時、挙げればきりがないほどです。

これからもこの考え方を忘れずにいたいと思います。

この記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

ばたやんでした。

おまけ:

この考え方、実は対人関係にも応用できるんです!

宇田川 元一さん著「他者と働く」では人間関係は”対話”することが重要とおっしゃっていて、その”対話”の手法にこの考え方「深く考える」は活用できます。

相手の立場や置かれている環境を深く考えることで相手の真意が見えてくる。そしたらどうやって真意に沿う対話をするべきか考える。

とてもざっくりとした内容でしたが詳しくは「他者と働く」を読んでみてください、知識がつながる瞬間の体験ができると思います!

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