作品のつくりかた、教えませ

 「作品のつくりかた、教えます」と誤読した人によってビュー伸びないかな。タイトルのませは古語「ます」の命令形なので教えてくださいという意味です(使い方間違ってる?)。

 作品というのは、なんなんでしょうね?ジャンルを問わず、作品というものは現実に対して別世界を築くものであると思うのだが、別世界ってなんだ?現実ってなんだ?

 絵に描かれた富士山と現実の富士山は違う、歌謡曲に歌われた東京と東京都は違う。だが我々がイメージする富士山はわりと富岳三十六景や、いかにもな宣伝写真によっている。街のイメージなんてもっとそうかもしれない。

 プラトンの洞窟の比喩の通りだとおもう。洞窟の壁に向かって縛られた俺たちは洞窟の壁にときおり写る影しか見えず真実の現実世界を確認することはできない。しかも影を成り立たせる炎や太陽(イデア)すら存在するとは思えない。

 あの比喩でいうと作品というのは別の影を見せてくれるものだろうなぁと思う。

 好きなことばに「好みのエロというものはラーメン屋のスープの味のブレの中にしかない」というのがあります。コミティア作家のあらばき先生が提唱したらしい(のを『同人王』の牛帝先生が漫画にしたので知った)。


 俺はエロだけじゃなくすべてそれかもしれないと思う。現実じたいラーメン屋のスープの味のブレ。

 人間というものの狭い主観がそのブレを発生させるという見方もできるだろうが、そうとも限らない。この宇宙を包括する母宇宙に存在するラーメン屋の子宇宙ラーメン定食の背脂宇宙が我々の住む宇宙だったところで驚きはないのだ。量子の座標設定の甘さが良いのど越しを生んでいるのです。


 さて、私は思想とエンタメ性のいいかんじのブレ具合ができた作品が好きなのだが、作るとなると難しい。

 いままでは思想を頑張って漫画にとりこむぞ!という思いだけで作品をつくっていたんだけど、それでうまくいくかは低確率のガチャでしかないということに気づいて、いろいろ模索しているんだけど、どうしたらいいかわからない~、というかここ1年うまくいってない~。

 しかもコミティアが開催されないせいで無理矢理作る機会すら失くしてしまった。まあ締め切りとか関係なく頑張って作ればいいんだけどそんなことできたら大学中退しないわ。

 まあちまちま頑張っていこうと思います。

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