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【2022冬欧州の旅】11日目ライプツィヒ

2022.02.14 ドイツ時間18:34

ドイツはライプツィヒに来ています。
中心街の格安ホステルにて、これを書いています。
今朝、友人宅のあるベルリンを出て、1人バスに揺られ、この街に着きました。

コロナ渦中に、わざわざ海外に来て一人旅。
なぜ今…?
出国&入国手続きはいつも以上に面倒だし、
国の中をあちこち歩き回って店や観光施設に入るのに毎回コロナチェックをされて…
という異常事態にわざわざ出かけることはなかったんじゃ…。
旅行者が少ないせいか、閑散としているホステルで1人寂しく、なぜ今出てきたのだろう、と自問真っ最中なのであります。

旅行に出た経緯はまたの機会に。
また、ライプツィヒに来る前に1週間滞在していたベルリンでのこと、
日本を発つ際のドタバタ劇は近く、旅が落ち着いた段階で書くことにします。

ですので、タイトルは11日目から。お許しください。

寂しい時は筆が進む。
話す相手もいないので、旅の様子を記録程度に書いておこうかと…。

早朝、ベルリンにしては珍しく晴れました。
ここ数日、とても天気がいいんです。
それまではどんより曇り空か雨で気持ちも沈みがちな日々…。
今日はお日様がとても眩しくて気分もあがる。
ベルリンのテレビ塔もピカピカ光っています。

バスはfrixbusという、ヨーロッパ全域を網羅する路線を持つ格安バスを利用しました。
前日予約で2000円強、電車の半額以下でチケットがとれます。
都市間の移動はこれで決まりかな。
ワクチン証明書を見せて、乗り込みます。
日本のウィラートラベルなんかのバスに比べると、席の感じはゆったり。
数時間の移動は全く苦になりません。
運転手がガンガンにラジオをかけていることに少し驚き。日本ではあまり見ない光景です。

ベルリンの道は平坦でしたが、
ベルリンからライプツィヒの道もずっと平坦。
道路は広いし、路面は綺麗だし、
自転車をずっと漕いでもノンストレスな感じ。
窓からの景色は、風力発電機と無機質な建物と、あまり見どころはないかしら。

ライプツィヒまでは3時間で到着しました。
バスストップを降りたらすぐにPCRテスト。
ドイツ国民以外に有料なところと、全員に対してフリーなところと両方のテストセンターがあるので、無料の方を探す。
ライプツィヒもテスト場探しには困りません。
と、その前に駅のパン屋で腹ごしらえ。
雑穀入りの黒いパンが美味い…。
ライプツィヒ中央駅が中心街に一番近い駅なのかな。外観は古さを残していますが、中は割と近代的。少し、おしっこの匂いがします。

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今日泊まるホステルに荷物を預けて街歩き。
街が小さいので半日あれば、主要な観光施設はぐるっと回れてしまいます。
私が今日訪ねたのは、
・ニコラス教会
・トーマス教会(バッハが演奏していた教会)
・メンデルスゾーンの博物館(ご親切に、英語スペイン語仏語に混じって日本語の音声ガイドがありました…日本人よく来るのかな。)

古い街並みとショッピングモールが混在しています。
通りによって雰囲気は違うけど、
ZARAとかH&MとかMcDonaldのすぐ向こうに教会、という感じ。(古い建物の道しか撮っていませんでした、失礼。)

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広場のカフェテラスは雰囲気が良かったです。
これこれ、ヨーロッパのイメージ。
晴れの日のテラスでコーヒーorビールが映えますね。
皆さん、平日の真昼間なんてお構いなしに外で友人家族らと楽しそうに語らってます。

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旧東ドイツの雰囲気はあるのか、ないのか…旧東ドイツがなんだったのか教科書的知識しかない私にはその判断はつきませんでした。
ベルリンのカールマルクス通りのような共産主義圏特有の街並みが見られたわけでもないし。

一つ、
ニコライ教会の歴史背景に惹きつけられました。
戦争や、政治的権威が市民の自由を侵害しようとした歴史の中で、
教会が人々のアジールとして機能していたこと。
市民のレジスタンスとしての結びつきを強める際に教会が強い役割を果たしたこと。
東独時代の中央強権体制に反抗した人々が、ニコライ教会を中心に行われていた平和の祈りを月曜デモ(1989〜)に拡大させていった、というのがその一つの例です。
ベルリンの壁崩壊、東西ドイツ統一への動きにも、このライプツィヒを中心とした地方都市の民衆運動強く影響したようです。

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今でもニコライ教会では、平和の祈りが行われているようで、覗こうとしたのですが、スタートの時間に間に合わず、外から牧師さんのお言葉を少しだけ聞かせてもらいました。
夜にはパイプオルガンの演奏を聴くことができました。
音色は確かに綺麗だが、宗教音楽ってどう聴いたら良いのか分からない…
でもなんとなく、両手を胸の前で合わせたくなるような…ああ、一度聖書をちゃんと読もう、という気持ちになりました。
教会が人々にとってどういう場所であったのか、お祈りの場だけでなく、人々の連帯の場でもあったのだ、ということに気付かされました。

教会以外にも人々の連帯の場になりうるような場所や空間について調べてみるのは面白そうです…密かに興味を持っているテーマ。

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明日はドレスデン。
旧東独の空気をたっぷり吸ってきたいと思います。


ライプツィヒは他にも森鴎外やゲーテが卒業したライプツィヒ大学や、

宮廷の外で結成されたオーケストラの施設、ゲヴァントハウスなど歴史的に面白い場所が沢山あります。

ドイツに来た時は是非!


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