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初海外旅でエコノミークラス症候群を発症した話

ども〜、バタコです。

日本に帰国してから4日目の今日です。時差ボケはやっとこさ治りました。

帰宅後の隔離期間ですが、私はワクチン接種を2回しか済ませていなかったので、原則7日間の自宅待機(3回接種者は、隔離期間免除)。ただし、3日目以降にPCR検査を受けて陰性結果が出て、その結果報告を政府機関にすると、待機期間短縮という流れになります。なので、昨日受けてきましたPCR。日本もやっと、PCR無料化に乗り出したんですねー。ドイツでは(抗原検査だけど)外国人もバンバンテストしてもらってましたからね。どうして日本の動きがこんなに遅いのか謎です。


そして、今日は、日本からベルリンへのフライトでエコノミークラス症候群になってしまった話をしようと思います。恥ずかしながら、今まで、この症候群の存在を知りませんでした。日本をたつ前、近しい人から旅のアドバイスをもらっていたんですが、誰からも飛行機内での注意を受けなかったんですね。後から、「言っとくの忘れたな〜〜笑」なんて言われたんですが、時すでに遅し。

日本からベルリンまでのフライトは22時間。途中、ドーハで乗り継ぎがありました。

ドーハ、謎の巨大テディベア。

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カタール航空を利用したんですが、機内サービスは言うことなしでした。

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深夜の緊急病棟

そして、本題です。

痛みを感じたのは、飛行機から降りて数時間後だったかな。左足のふくらはぎに筋肉痛のような痛みが出始めたんですね。それが段々痛くなるんです。到着日の夜には、歩くのが苦しいほどの痛みに。その時点でビッコ引いていたような気がします。幸い、その晩から数日間はベルリンの中心地に住む大学時代の先輩の家に泊まる予定で、日が暮れてから私が「足が痛むんですよね・・・」というと、先輩が即座に行動に移してくださいました。

私は次の日にお医者さんに診てもらおうとしたんですが、先輩は夜中の1時に私を起こし、「やっぱ、病院行こう。近くに知り合いが働いているところあるから!」と。

ものすごい行動力。というか、私、人に心配かけている割には呑気でした。呑気というか、ベルリンで病院の行き方もよく分からなかったので、ここは先輩の言われるがまま。

自分がエコノミークラス症候群じゃないかってことは、ネットで調べてなんとなく分かっていました。怖かったのが、重度の場合だと、足で固まった血が肺のあたりまで流れていって、呼吸困難に陥ること。その話を先輩にもしていたので、かなり心配をかけてしまったみたいです。

家の前にウーバータクシーを呼んでもらい、車で10分ほどの緊急病棟へ。街の総合病院でしょうか。かなり大きい病院でした。最初に入った建物が小児科の緊急窓口で、パスポートを見せるまで、私が保護者付き添いのもとやってきた未成年だと思われていたみたいでした(笑)。パスポートを見せたところで、スタッフが「ごめんごめん、あなたはあちらの窓口で診てもらってね」と。まあ、野暮なアジアガールは幼く見えますよね。。。

最初に、大量に採血され(私の血管浮き出にくいのか、看護師の腕が悪いのか、何度も針をブスブスと刺され…)、足の様子を見られ、しばらく待合室で待っていてね、と待つこと1時間半。

血液に異常はないから、日を追って、またここの病院の専門家に診てもらって、という返事をもらいました。

一先ず、緊急性はなさそうでホッ。

お医者さん、看護師さんと、皆さん英語を喋れる方々ばかりで助かりました。


魔宮の総合病院

翌日は、昨夜の疲れと時差ボケの影響で、昼過ぎまで爆睡し、翌々日、改めて一人で例の総合病院へ訪れました。歩くのが辛いのは変わらなかったので、病院まではスクーターで。ベルリン、というかヨーロッパは町中にレンタルスクーターが散見されます。日本では、交通法違反になってましたっけ。あれ、なかなか乗りごごち良いですよ。

病院に入る前には抗原検査。しっかりしてますね。その結果をもらってから、指定の病棟へ。

これが迷うんだなー。外科、内科、循環器科、とか看板に書いてあるんですが、全部ドイツ語だから読めないんですね。google翻訳使って調べようにも虚しく、地下に入ったりするもんなら電波が届かず、使い物にならない。仕方がないからその辺を歩いている人に聞きまくって、ようやく指定の場所に辿り着きました。

あたりを見渡すと、廊下にそって部屋がいくつか並んでいるだけ。特に窓口もないし、どの扉に入って良いかも分からない。一つ扉の向こうからは患者の雄叫びが聞こえてくるし(これが結構ホラー)、なんだか来る場所間違えたのかな、と思ってしまいました。幸い、雄叫びが聞こえたドアが開き、中に医者がいたんで私のカルテを見せると、そこで待ってて、と指示を受けることができました。

うーむ、わからんぞ、ドイツの来院システム。

待つこと数十分。

若いお姉さんが、こっちへ来て、と手招きをしてくれました。部屋の中はとっても綺麗です。

「ズボンを脱いで、ここに寝てください。」

彼女の言われるがまま、寝台に横になり、エコーで足の様子を診てもらいました。エコーのあの機械が患部に触れるたびに痛みで身体がゾクゾクします。「そこ、痛いよ!」って英語でなんていうんだっけ・・・とりあえずouchi!!でいいか。

この後、お医者さんから症状のこと、処方する薬について話を受けました。英語で聞き取れないところは、紙に書いてもらって、なんとか意思疎通はとれていたのかな。しかし、病気について英語で話すのは初めてだし、海外きてこんな専門的な話をするなんて思ってもいなかったぞ。

しかし、なんとなく医者の指示を分かったつもりでいたのが間違いでした。この後、薬をどこで貰えば良いのか、肝心なことを聞き逃していました。仕方ないから、窓口にもう一度並んで、スタッフの人にこの後どうすれば良いですか?とカルテを見せて聞いてみます。こちらの状況を英語で伝えるのがしんどい。これほど切実に英語力が欲しいを思ったことは人生初めてです。

結果、総合病院で血栓症の診断をされたら、そのカルテを持ってファミリードクターに再度診てもらう、というのが正解でした。翌日、ベルリンの先輩行きつけの病院に行くことに。幸い、総合病院での診察代は払うことなく終わりました。


血栓症とピルの話

ファミリードクターというのは、日本でいう、かかりつけ医みたいなものですね。総合病院の少し殺伐とした感じとは打って変わってアットホームな雰囲気が特徴です。全ての病院がそうとは言えないと思いますが、私が訪れた病院は、感じの良いところでした。

そこで、再度ドクターに事情を説明に、薬のことや今度の生活の仕方について、あとは気になっていた服用中の低用量ピルについての説明を事細かに聞くことができました。今度は、ベルリナーパイセンの通訳付きなので安心です。

低用量ピルについて。やはり、これを服用する人はしない人に比べ、血栓症になるリスクが2倍にまで上がってしまうようです。(喫煙者や妊婦の方が、もっともっとリスクは上がるという事実もあり、一概にピルを飲んでいることが危険なこと、とは言えないような気がします)。私が長時間フライトでほとんど席を立たずに同じ姿勢を保っていたことが血栓症の大きな原因であるとは思いますが、ピルを服用していたことも何か関係があるんじゃないか、と疑っていました。ドイツの医者からは、抗凝固薬(血栓症の薬)を飲み切るまでピルを服用し続けて構わないけど、日本に帰ったら専門医に診てもらって、ピルの服用を続けるか確認を取ったほうが良いと言われました。個人的には、ピルを飲むことで重い生理痛を気にすることがなくなったので、服用を続けたかったんですが、今回の件で考え直すことになりました。

後々、調べてみると、血栓症リスクがある人専用のピルというのも存在していることがわかりました。ミニピルっていうらしいです。効用は通常の低用量ピルと変わらないそうですが、値段が少しお高め。あとは、月経困難症の人のための、子宮の中に入れるホルモン放出装置というのもあったりするようです。色々あるんですね〜。しかし、どれをとっても、メリットと引き換えになるデメリットもありそうで、デメリットが少しでもあるなら、何もしないに越したことはないんじゃないかって気がしてきます。

まあ、そんなこと言っても生理痛はよくならないんで、しばらくは痛み止めでやり過ごそうと思います。物理的な痛みは止められても、精神的な辛さはどうにもならないんですがね。そこは周りの人、気を遣ってください。。。これは、私に、ではなく、女性全般にってことです。

先日、こうした話を先輩としていたんですが、

私)「(上記のような理由で)女ってお金かかるんですよね〜〜」

先輩)「男も、エロ本買うのに沢山金使ってるからね!」

と、とんでもない返答をされました。己〜〜〜。


婦人科関係のこうした悩み、女性の皆さんはどう解消していますか!!男性の皆さんも是非考えていただきたいっす。


話が逸れてしまいましたネ。最後は、無事にファミリードクターから処方箋をもらい、その日中に抗凝固薬を薬局で購入、数日後に患部に覆う加圧ソックスを手に入れることができました。めでたしめでたし。


いや〜、しかし歳を重ねるごとに考えることがどんどん増えていくような気がします。今まで病院なんかお世話になったこと、ほとんどなかったんですが、20歳過ぎてから特に婦人科系で心配事が増えてしまって…。そろそろ東洋医学の勉強でも始めようかしら。自分の身体で何が起こっているのか、知ることに越したことはないですよね。




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