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クラクフの駅より
こんにちは。
遂に隔離期間が終わり、体調も万全ではないもののほぼ回復しましたので、早速ドイツへの移動を始めています。
その前に、ホテルの近くでPCR検査を受けてきました。まぁ、恐らく陽性反応が出てしまうのでしょうが、検査前に必死に鼻うがいをするなど、できることはしました。明日の朝に結果が出るそうです。これで陰性だったら、即飛行機に乗って日本へ帰ろうと思います。
クラクフ、今日は雪がぱらついています。
さて、駅構内ですが、ウクライナからの人々でごった返していました。
駅に着いてからチケットを買おうとしたところ、ベルリン行きの特急券が売り切れていることに気付きます。(遅いよ……
乗り継ぎは多くなるが、今日中にベルリンへ行くべく普通車で向かうことに。1週間前に買ったユーレイルパスが2日分残っていたので、今日はそれを使います。無駄にならなくて良かった〜。しかし、チケット売り切れは、こちらにきて初めての経験。かなりの数の人がドイツへ向かっているのでしょうか。ちなみに、特急券は明日のチケットもダメでした。
電車の時間まで、駅構内を散策。小さい子供の姿が目立ちます。みんな、状況を理解しているのだろうか……子供は子供なりに考えつつ、その場を楽しんでいるように思えました。
写真の彼、ウクライナ語で何か話しかけてくれたのですが、喋っていることがさっぱり分からん。お姉ちゃんのiPhone、僕のと同じだね、というジェスチャーは理解できたのですが、それ以外は、ゴメンよ……理解できなかった。
Google翻訳を使って、「これからどこに行くの?」と聞いてみますが、返事はもちろんウクライナ語。でも、「うーん、分からないな」「お母さんが知ってると思う」あたりのことを言っていたのかなぁ、と。
good luck、この先も気をつけてね、と伝えましたが、伝わったかしら。
階段で座り込んでいたら、スープの入った器を持ったおばあちゃんが来たので、場所を譲ったらサンキューと言って、この場↓でスープを美味しそうに啜り始めました。ボランティアの人からもらったそう。暖かい食べ物は有難いですね。
駅の階段で立ち食いという、食事をするには良いとは言えない環境にも関わらず、すごく美味しそうに召し上がります。別れ際にも、笑顔でありがとう、と。わたし何もしていないし、ここにいるだけで迷惑だと思うのですが、そんなことは関係なしにスープを啜っていたおばあちゃん、ありがとう、この先も気をつけて……。
現場の空気感は、映像で見るものとは、かなり違います。正直、病み上がりの私にはかなりハードな環境でした。その場にいた人々は私以上にハードな日々を過ごされているのでしょうが。
どうか、家を追われた人々が、少しでも早く落ち着ける場所に落ち着いて、いつになるか分からないけど、最後はちゃんと家に帰れますように。
私には、そう祈ることしかできませんでした。
乗る電車を後ろにずらしたことに加え、その電車が40分ほど遅延しているようで、もう暫く駅にいる必要があるようです。今日中にベルリンに着けるか怪しくなってきました。私の無事も祈ってくださると嬉しいです……。
それでは。
3/9昼のクラクフより。
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