21世紀にAppleScriptを語ってるやつら

実際ぼく自身がAppleScriptのヘビーユーザーかと聞かれたら即答で「違う」と答えます。どーも、バスケです。はい、そんなぼくですが連載では何度となくAppleScriptを取り上げてます。

使ってもないのになんでこんなに熱く語れるのか、それはアプリの開発者だからでしょう。夢をね、みちゃうんですよ。UIに縛られずにアプリの中のデータが操作できたら素敵じゃないか。全然関係ないアプリ同士がAppleの決めたレールの上でデータの受け渡しを自動で行う。自分の作ったアプリがその一部に入り込めるかもしれない、って。すごくね、ドキドキしちゃうんですよ。その辺の思いが詰まってる回です。

でも今読み返してみると説明下手ですね、なにがスクリプトインターフェースなのか、ユーザーインターフェースと明確な違いがちゃんと書いてない。例えば簡単な例でいえば、ウィンドウが二つあって、後ろにあるウィンドウから前にあるウィンドウにコンテンツをコピーできるんですよ。フォーカスとか関係なく。これって簡単なように見えて、ユーザーインターフェースでは無理なことですよね。後ろにあるウィンドウを前に出して必要なところを選択して、コピーして……てっあー面倒臭い!というようなことを、スクリプト経由なら一発でできる。こうした小さいことの組み合わせで、UIを前提としている環境では想像もつかない芸をしてのけるのがスクリプトインターフェース。……うーん、伝わったでしょうか?w

翌々月には一転して不満をぶちまけてますねw 困ったものです。まぁ理想と現実、Appleとしてはちゃんと環境整えたんだから、みんなちゃんとやってね、という感じでサードパーティに任せっきりにして、リファレンスとなるアプリが少なくみんな手探りで対応した結果、ちょっとずつ差異が出てきてしまって逆に使い勝手を損ねてしまったということでしょうか。

そうはいってもね、Appleもかなりちゃんと啓蒙活動はしていたんですよね。WWDCのAppleScriptのセッションは数は少ないながらも毎回あって内容も面白かったし、当時のAppleの出版してた雑誌 Developでも毎回連載していろんなトピックを提供してくれたりして。普及しなかった理由を考えてなんとか書いてますが、ほんというとよくわかんないんですよね。なんでだったんでしょう?どっかに歴史の検証ないのかしら?

さてAppleScriptといえば、実はぼくごときの知識で人に語るのはおこがましい、というぐらいのプロフェッショナルが日本にはいます。それが長野谷さん。

AppleScriptが実用にならない?なんてことは言わせないパワーを持ったウェブサイト。AppleScriptの情報から活用、応用、すべてにわたって網羅する強者です。今を生きるAppleScriptを知りたい方はぜひ、サイトへ。

そしてそんな長野谷さんと昨年ポッドキャストでAppleScriptについていろいろ教えていただきました。こちらもどうぞ。


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