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バスケの言い分 ウェブ保存版

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MACPOWER誌にて2000年7月号から2004年12月号まで5年にわたって連載されたコラムを当時のままの文章で公開します。内容的には今読むとアレですが、まぁそれはそれとしてお…
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[#52] 文句も尽きました

この連載が始まったのは、Mac OS Xが正式に発表される前、パブリックベータの配布前夜といった時期だった。そこから4年半、いろいろ好き勝手なことを述べてきたなぁと、われながら思うが、どうも最近文句も尽きてきた感がある。当初文句を言い始めたころのテンションは保てなくなっているというのが、正直なところなのだ。理由はいくつかある。 まず歳を重ねたこと(笑)。30代前半と後半では、テンションも違う。また最近は猛烈に忙しく、呑む時間も割いて仕事をしている。オレにとっては「呑む時間

[#44] Xcodeをネタに考えてみよう : 開発環境とプログラマの指向性 その3

さて、前回はEclipseというJava用の開発環境を説明した。あれだけ褒めていたわりには、実はオレ自身はEclipseを使っていない。その理由とは簡単で、Macのアプリとしての出来が悪いから。それにつきる。たくさんの魅力的な機能を備えてはいるが、使い勝手の悪いツールを日常的に使うということは、開発者にとって、とてもストレスになってしまう。 EclipseはJavaで書かれている。だからWindows Linux, Mac OS Xじようにちゃんと動く。だから、多少の使い勝

[#21] 1年遅れのファースト・インプレッション

先月の宣言どおりに、OS X用のプログラムの開発を始めることにした。これまで、ほかのマシンはともかくメインマシンで頑張ってMac OS 9を使ってきたが、プログラムを作るとなるとまずはその環境を知る必要がある。いや、普通のユーザーよりも知り尽くさなくてはいけない。 例えば仕事であまりなじみがない OS[*1]向けにコードを書いたりすると、ダイアログを1つ表示するだけのシンプルなアプリケーションでも、こちらがOSを知り尽くしていないため何かユーザーに違和感を感じさせてしまう。