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バス釣りはスポーツ 生中継で魅力向上

 ライブ配信によって、バスフィッシングトーナメントの可能性が広がっている。他のスポーツと同様、戦略や思考、駆け引きなど、選手の一挙手一投足を自宅にいながら視聴できるようになった。神奈川県芦ノ湖に日本で初めてブラックバスが放流されてから、再来年には100年の節目を迎える。100年の時を経て、日本のバスフィッシングは、〝観る〟スポーツとして新たなフェーズに入った。

 日本では、野球やサッカーなどのメジャー競技に限らず、アマチュア競技でも、スポーツ生中継は一般的だ。にもかかわらず、日本のバストーナメントは、後に発売される雑誌やDVD、ネット情報で、結果や戦略を知るのみで、真の魅力を伝え切れていなかった。その状況に一石を投じたのが、つり人社が主催する「バサーオールスタークラシック」。この大会が先鞭をつけたことで、バスフィッシングトーナメントの生中継やその魅力が広がりつつある。
 そうした流れを踏まえ、株式会社rtvは、スポーツとしてのバスフィッシングを発展させるため、YouTube専門チャンネル「バスフィッシングライブ」を立ち上げた。
 大手メディアに取り上げられず、まだまだマイナースポーツの域を出ないバスフィッシングトーナメントを、盛り上げたいとの思いからだ。そのキックオフ企画として、「U-30ドリームトーナメント」に協賛。大会主催者である千田隆喜氏ら運営陣とタッグを組み、生中継を成功させた。

ローカルスポーツの発展を支える須澤壮太氏(株)rtv代表取締役

ライブ配信ベンチャー企業「rtvとは?」
 そもそもrtvとは、どのような会社なのか。同社はライブ配信のベンチャー企業で、ニーズがあるにも関わらず、テレビ中継されなかった、大学アメリカンフットボールに着目し、2011年に大学生が設立。その後、アメフトのほか、関西の大学サッカー、関西6大学野球など、マイナースポーツのネットライブ中継に携わってきた。代表取締役の須澤壮太氏は「今まで観られなかったコンテンツを映像技術で表現し、共感から生まれる〝コアなファン〟を増やしたい」と強調する。今回、そのコンテンツの1つに、バスフィッシングトーナメントが加わった形だ。

“見えない想いを魅せる 見えないドラマを映す”

総合演出を手掛けた 読売テレビ放送 松井陽生氏

 「U-30ドリームトーナメント」の中継に当たって、読売テレビ放送で「全国高校サッカー選手権大会」、「24時間テレビ」など、数々の地上波番組を経験した松井陽生氏をプロデューサーに起用。自らもバスアングラーである松井氏全面協力の下で、様々なテロップやスタジオ演出など、随所に工夫を凝らした。CGを使ったバーチャルスタジオなどを採用することで、配信コストも低減するだけでなく、華やかさ、特別感を演出した。さらに今回の中継では、津風呂湖漁協へのインタビューや、伊藤巧プロのワカサギ〝食レポ〟など、バスフィッシングと地域の共生も描くなど、長年暖めてきた松井氏の構想を具現化した。

 rtvが立ち上げた「バスフィッシングライブ」は、バスフィッシング中継の革命児として、他の企画も検討中だ。さらなる展開に期待して欲しい。

BASSFISHING LIVE 記者 近藤

YouTubeチャンネル:バスフィッシングライブ【公式】
https://www.youtube.com/@BFLRTV

X(旧Twitter):バスフィッシングライブ by rtv【公式】
@basslive_jp

株式会社rtv
https://rtv.co.jp/