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上達と未知の世界

チューバの練習を続けていくと徐々に上達をしていく

でもある程度の所で止まってしまう時、いくつか考えることがある

技術的な部分なのか、イメージ的なものなのか

技術的な部分であれば、具体的にゆっくりから練習してみたり、身体の姿勢や指だけの練習、息だけ、バジングだけとか色々難所に感じる部分を分解して練習してみたり、その難所に感じる箇所のような基礎能力を強化してみたりする

そのために基礎練習のための教材や動画、練習曲集なんていうのも多い

でもこれは僕の考えだけれども、答えありきの時にしか効果は無いように思う。

タンギング、ロングトーン、リップスラー、フィンガリング、エアーコントロール

確かに筋トレみたいで楽しい時もある。でも

色々練習法や強化法はあるけれど、”どう”なりたいからそれを練習するという意識がなければただの走り込みと同じになってしまう

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とある曲を吹いていて、なんだかしっくり来ない

指はまぁ回りそう、音程感もなんとなく取れてる。でもなんか全部暖簾に腕押しのような音にしかならない。つまりしっくりこない

そこでチューバを置く。

ひたすら色々な人が演奏している音源を聴いたり、歌ったりその曲を聞いて自分の中である物語のような

映画のワンシーンのようなものが湧くまで聞く、考える、想う、感じる

ある程度その作業をこなすしてからチューバを使ってその曲を吹く。

そこで初めて”演奏”が起きる。


それまではチューバを使ってその曲を”吹いて”いた。

つまり吹くという作業をしていただけ、身体の中に曲が入ってきていないから

でも答えありき、イメージありき、感じありき、想いありきでチューバを持って息を吹き込むと勝手に鳴ってくれる

音程がー、ここは高いー、低いー、難しいー、しっかり吹かなきゃー

とかではなくて、身体の中のイメージに沿って波乗りをしているように、坂を自転車で降っているように、ゲレンデでスキーで下降しているように

スーーッといく。

これを日常にしたいので、そうでない状態で練習をするのは避けよう。

練習のための練習はなく、


全ては自分の望む時に、望む音楽が表現できるように


ご読了ありがとうございました。



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