見出し画像

睡眠が大学バスケットボール選手の競技能力に与える影響


こんにちは。

今回は、睡眠がスポーツ選手のパフォーマンスにどのような影響を与えるかについての興味深い研究を紹介します。
スタンフォード大学の研究チームが行ったこの研究では、バスケットボール選手の競技能力に睡眠が与える影響を調査しています。

研究の概要:
この研究では、11人のスタンフォード大学男子バスケットボールチームの選手を対象に、複数週間にわたる睡眠時間が競技能力や反応時間、気分、昼間の眠気にどのような影響を与えるかを調査しました。

選手たちは、2~4週間のベースライン期間に続いて、5~7週間の睡眠延長期間を経験しました。
この間、選手たちは夜間の睡眠をできるだけ多くとるように努め、最低でも毎晩10時間は寝ることを目標にしました。

結果の詳細:
睡眠延長期間中、選手たちの睡眠時間は平均で110.9分増加しました。その結果、タイムスプリントの速さが向上し、フリースローの成功率が9%、3ポイントシュートの成功率が9.2%向上するなど、シューティングの正確さが改善されました。また、反応時間が短縮され、昼間の眠気が減少し、気分が向上することが示されました。

この研究からわかることは、十分な睡眠がアスリートの最高のパフォーマンスを引き出す上で重要であることが示唆されています。スポーツ選手だけでなく、私たち一般人にとっても、良質な睡眠がどれだけ大切かを改めて考えさせられる研究ですね。

シュート確率が10%近く上がるのは驚異的ですが睡眠時間10時間はちょっと厳しい気がしますね。。参考になれば嬉しいです。

参考文献:Cheri D Mah, Kenneth E Mah, Eric J Kezirian, William C Dement. (2011). The effects of sleep extension on the athletic performance of collegiate basketball players. Sleep 34 (7), 943-950.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?