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バスケットボールの試合後における炎症とパフォーマンスの変化

こんにちは。

練習後と試合後と体に受けるダメージってかなり違いますよね。試合後は48時間くらいはパフォーマンス落ちるということが採血等の検査で証明された論文の紹介です。

バスケットボールは筋肉に強い負荷をかける運動で、筋マイクロトラウマや炎症反応を引き起こします。

今回紹介する研究では、バスケットボールの試合後の1週間における炎症反応とパフォーマンスの変化を調べました。

20名のエリートバスケットボール選手が、試合を行った後に6日間のシミュレーションされたシーズン中のマイクロサイクル(注1)を実施し、その前後で血液検査や最大運動能力、筋損傷のテストが行われました。

試合後、心拍数、乳酸、アンモニア、グルコース、非エステル化脂肪酸、トリグリセリドが著しく上昇しました。

また、試合後24~48時間で選手たちのパフォーマンスが低下し、膝関節の屈筋と伸筋の筋肉痛がそれぞれ48時間と24時間後に増加しました。

炎症反応(白血球数、C反応性蛋白、クレアチンキナーゼ活性、接着分子、コルチゾル、尿酸、サイトカイン)や酸化ストレス(マロンジアルデヒド、タンパク質カルボニル、酸化型グルタチオン、抗酸化能、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)のマーカーは、試合後約24時間で上昇し、その後下降しました。還元型グルタチオンは、運動後24時間で減少しました。

この研究結果から、バスケットボールの試合は比較的短期間(約24~48時間)の炎症反応を引き起こし、パフォーマンス低下も一時的なものであることが示唆されました。
また、他のインターミッテント型スポーツと比較して、バスケットボールの試合はストレスが少ないことがわかりました。

参考文献: Athanasios Chatzinikolaou, Dimitrios Draganidis, Alexandra Avloniti, Alexand

そう考えるとバスケのプレーの次の日に健康診断とか受けるのは微妙な気がする。。

注1)マイクロサイクルとは、スポーツトレーニングにおいて、短期間のトレーニング計画や周期を指します。通常、マイクロサイクルは1週間から10日間程度で構成され、選手のトレーニング、回復、パフォーマンスの評価を行うための期間として利用されます。マイクロサイクルは、中期的な計画であるメソサイクルや、長期的な計画であるマクロサイクルの一部として組み込まれることが一般的です。これにより、選手の成長や適応を促す効果的なトレーニングプログラムが構築されます。



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