働き方が素敵だと感じた人の共通点

 最近、この人の働き方素敵だなと感じた人が何人かおり、いくつか共通点があったので紹介したい。

 感銘を受けたのは3人。お笑い芸人どきどきキャンプの佐藤満春さん(通称サトミツさん)、経済アナリスト兼大学教授の森永卓郎さん、フリーアナウンサーとして活躍する生島ヒロシさんだ。


好きなこと・興味のあることを大事にしている

 3人とも今の仕事に辿り着くまでの過程は違えど、全員、好きなことや興味のあることを中心にキャリア形成をしている。例えばサトミツさんは、学生時代から好きだった『お笑い・ラジオ・テレビ業界』を中心に、森永さんは新卒で入った会社で魅力を感じた『経済予測』の分野で長年活躍されている。生島さんも学生時代から憧れがありアナウンサーの道に進んでいる。

 サトミツさんのキャリアについて、友人のオードリー若林さんは

「サトミツがやっていることはどうしてもやりたいことっていう訳じゃなくても、好きなことではあったっていう。それをやることによって仕事がついてきた感じだよね」

スターにはなれませんでしたが / 佐藤満春

と語っている。また森永さんは雑誌のインタビューで

「何をやりたいか就職してもわからなかったんです。でも最初に入った会社で経済予測をやったら、すごく面白くて。だから、好きこそものの…じゃないけど、そうじゃなきゃ続かないってことですかね」

【インタビュー連載】20代をどう生きたか? 経済アナリスト・森永卓郎さん /BEST TiMES

と語っている。

 世の中、お金や知名度のために仕事を割り切れる人割り切れない人がいるが、自分は割り切れないタイプのように感じる。サトミツさんは「ほかにやりたいことがないから…」と消去法で好きな分野に進み、また森永さんは新卒で入った会社でたまたま見つけてとそれぞれ過程は違うが『長く、心を健康に働く』という面ではシンプルかつ一番大事な軸だと感じる。やはり好きでないと続けるのは難しい。


向いてることを大事にしている

 好きなことでないと続かないが、向いてることでないと稼げないのも事実である。その上で、3人とも『好きな分野の中で向いてること(稼げること)』を探して居場所を見つけているのに気づいた。サトミツさんは元々お笑い芸人として業界に入ったが、周りからの助言や実体験を通して『企画力や正しいことを適尺で伝えること』が強みだとわかり、現在は放送作家を中心に活躍されている。森永さんは大学教授以外に趣味兼副業で始めたライター活動が評価され現在多くの雑誌で連載を持っている。生島さんは局アナとしてテレビを中心に活躍していたが「フリースタイルで話す方が合っている」という考えからフリーアナウンサーに転向し、現在ラジオパーソナリティとして2本のレギュラーを持っている。仕事を選ぶ上でよく、好きと得意どちらを選ぶか問題があるが、別々で考えるのではなく『好き、かつ向いてること(稼げること)』を目指すのが理想であると感じた。

 もちろんそれを叶えるのが難しく、これを叶えるには好きな分野の中で色んな仕事をやってみてトライアンドエラーを繰り返していく必要がある。ただこれに関しても3人とも似た考えを持っており、それが気楽なメンタルでやっていくということ。チャレンジしたことがもし向いてなかったとしても(お金にできなかったとしても)好きなことであればただの気分転換だったと思えばいいし、それで周りに迷惑をかけてしまったなら潔く謝る。サラリーマンをしている以上、仕事は他人から振られて初めて仕事になるので向き不向きは周りが決めてくれるもの。なので自分なりにチャレンジしたらあとは周りのジャッジ(オファーの増減や周りの声)を待つしかない。最終的には他人が導いてくれると思えば多少チャレンジのハードルは低くなる。


色んな仕事をしている

 サトミツさんはお笑い芸人・放送作家・トイレ専門家、森永さんは経済アナリスト・大学教授・作家・博物館長、生島さんはラジオパーソナリティや講演家など、3人ともたくさんの仕事をしている。全員、好きの中でなんとか稼げること(向いてること)を見つけようと色んなことにもがいた結果として複業状態になっているようにも感じるが、飽き性な自分にとって選択肢や変化の多い働き方は魅力的だ。色んな仕事をすることで一つの会社に依存することがないので、『一つの仕事をやり続ける束縛感』『労働感』がなくていい。3人それぞれの本業・副業が何なのか明確ではないが、それくらい何をしてるかわからない人を目指す方が自分にとっては働きやすいのかもしれない。



 3人の働き方を踏まえると、自分らしく働くためには『働きながらキャリアを作っていくメンタル』が大事だと感じる。実際に行動しないと好きや得意は見つけにくい。加えて、行動しないとわからないということは明確な答えがない中で進むということなので、『仕事は悩み続けることがデフォルト』だとも思う。今、私は転職活動中で転職を重く捉えてるところもあるのだが、次の仕事はいい意味で『色んなことに挑戦するためのただの箱』として気楽に考えたい。

 3人の生き方を絶賛してて視野が狭い感じもあるが、魅力的な方々なので興味がある人はぜひ調べてみてほしい。


佐藤満春さん


森永卓郎さん


生島ヒロシさん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?