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主体的な思考体験(ベネッセ・ベースコム)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

アウトプット重視とのリクエストだったため、思考を促す鑑賞ツールやワークシートを使用して鑑賞するように設定。

■開催日時
2023年2月17日(金)
■参加者
社員8名
■問い合わせ日
2022年11月28日(月)
■事前レクチャー
2023年2月16日(木)
■認知経路
ベネッセホールディングス経由

スケジュール

10:00 ベネッセハウスミュージアム
   (対話型鑑賞、昼食、問いのワーク)
13:30 家プロジェクト 自由散策+カードワーク
15:15 李禹煥美術館(対話型鑑賞、任意で五感を広げるワーク)
16:15 ラップアップ
17:15 終了

特徴

プログラムの特徴

アウトプット重視のリクエストから、思考を促す鑑賞ツールやワークシートを活用し、思考する場面が多くなるように設計。

参加者の反応

・以前直島に来た時と比べると対話があることで変化があった。一つの作品に向き合って自 分がどう思うか、正解はない中で他の人がどう感じるのか、いろんな価値観や考え方があるのはもちろんだが、自分で考えることを初めてやってみて、自分は物事に規則性を求めていることに気づいた。自分の考え方の癖を知る機会になった。

・楽しかったけど疲れた。美術は好きだったが、現代アートや抽象画は見てもよくわからな いことが多かったので見方を教えてもらったように思う。ずっと鑑賞していると色々と捉え方も変わるし、他の人の意見を聞くとまた変わる。本村で歩いている時は、道端の花、自然、人間もアートに見えた。普段の生活の中では得られない体験。

・新しい自分、昔の自分、本当の自分、いろんな自分と対面できる気がします。このプロセスにおいて、多様な価値観を受容すること、心理的安全性を自身が経験することなど、これからの組織で必要な観点を実感できる。

・アートを通して気付いたことや感じたことをOUTPUTしていくうちに、自分でも気づかない 自分の思考の「前提」に気付ける。これからは多様性の時代、自分の経験が生きることはあっても、経験値や過去の応用だけで乗り越えられる課題は無いと思います。新しい挑戦に対して勇気が出ない方や、イメージが湧かない方に、新しい自分へのステップアップの一つとしてお勧めしたい。

企画担当者からの評価

■満足度

5/5点

■再利用意向

5/5点

・新たな鑑賞の仕方を体験し、得ることができたことと、その自由さに共感できたこと。また、非日常のロケーションの中、対話型鑑賞を通して、業務の中で縛られていた思考(生産 性高く、ロジカルに、ミスなく・・の優先)を開放されたこと。そのプロセスの中で、心理的安全性や多様な価値観の受容とは等、これからの組織運営や業務遂行手法にシンクロする部分が多くあったこと。
・個別課題に沿い、その軽重に沿ったテーマ設定ができること。

■良かった内容

・社内の立場を離れ、非日常の中で、自分自身の奥底にある感情や抑制されていた(業務だと感じる、ちゃんとしたことを言わなきゃという「言いづらさ」や雰囲気など)内面を出せる機会があること。

■改善点

・どんなことを得ることができるのかを予めイメージすると、より参画への前向き度が増す印象。自身は複数の参加者のアンケートでイメージを持てました。一方、感じ方や得るイ メージは様々なので、言語化すると得るものが限定される印象を持つ人もいると思うので、 予め伝える内容の難しさを感じます。

まとめ・考察

日帰りだったため、思考ワークが続くことによる疲労感や、設定した問いに関するヒントの収集時間・機会が少なかったことが課題。もう少し時間があれば、より効果を体感していただけたと思う。(藤原)


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