見出し画像

ゼミ合宿(東京都立大人文社会学部西洋中世史)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

大学のゼミの勉強会、研究発表会を含む工程。BASNではアートワーク部分のみを担当。

■開催日時
2022年11月10日(木)、11日(金)
■参加者
大学生15名+教員1名
■対象
大学2~4年生
■問い合わせ日
2022年6月23日(木)
2022年10月14日(金)オンラインにて事前レクチャー
■認知経路
ベネッセホールディングス経由


スケジュール

■1日目

13:30 宮浦港集合、研究発表会
16:30 ベネッセハウスミュージアムで対話型鑑賞
17:15 終了、解散

■2日目

9:15 本村オリテン、周遊計画
10:00 本村フィールドワーク
13:45 地中美術館、李禹煥美術館(2班)
16:00 ラップアップ
17:00 終了

特徴

プログラムの特徴

ゼミの研究発表会や勉強会を含む行程でベネッセアートサイト直島ではアートワーク部分のみを担当。

参加者の反応(ラップアップ「アート・建築の役割とは?」)

・作家は問題を投げかける、鑑賞者は考えるきっかけを得る、インスピレーションが湧いて心が豊かになる。他者と対話をする機会になるのがアートの役割。

・さまざまな視点を生み出す、他の人の意見を理解することに繋がるので人を繋ぐ役割があると思う。想像力、感受性、自分の豊かさを育てられる。建築は地形の魅力を表現したり人と自然を繋ぐ。地域に対しては観光資源で経済効果を生む。アート建築単体ではなく融合していることが魅力だと感じた。

・想像力を刺激する。自分のものの見方を知ったり人生に活かせる経験が得られる。社会問題を投げかけて鑑賞者が考えるきっかけになる。アートがあることで場所の印象が変わったり発見がある。

・写真にはないリアルな感動や単一的ではない見方がある。よく知られた作家や作品ではないので先入観がなくフラットな目線で見られるのが価値。多様な解釈をもつことができる余白がある。景観などの地域にある素材を生かした作品が多い。筋トレも脳トレもできた。作家は自分の経験や視点をアートを通じて他人に見せているようにも思った。

企画担当者からの評価

■満足度

5/5点

■再利用意向

5/5点

コロナ禍で学生同士の交流が満足に行えなくなって3年目。ファシリテーターによる案内のもと、学生が現代アートを媒介にして意見を述べ合い、交流し、互いの人となりを理解することができた。3年でゼミ生が一新されるので、定期的に依頼したいと考えている。

■良かった内容

最初に対話型の鑑賞を行ったことで現代アートが一気に身近になり、その後に訪れた美術館では学生は自律的に鑑賞を行えるようになった。
家プロジェクトの少人数グループ散策では外の開放的な街並みを自由に歩きながら、学生同士よりいっそう親密になったと思う。島に現代アートがあることに驚きと違和感を感じていたが、プログラムに参加することで、アートが直島の豊かな自然や集落に溶け込んでいることがわかった。

■改善点

バスのチャーター代の負担が大きい。

まとめ・考察

・ゼミのテーマとBASNの活動の共通項があまりなかったため、対話型鑑賞を通じた観察力・思考力・共感力の養成と、発表会や勉強会の合間にリフレッシュできる機会としてアートワークを設計。作品鑑賞を通じて自己理解につながったという声も得られた。
・ラップアップでは鑑賞者や作家目線でまとめた発言が多く、島民や地域の視点が少し薄かった。本村フィールドワークの中で島民との接点が得られるとなおよかったと思われる。(藤原)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?