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主体的な思考体験(ベネッセ・ベースコム)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

■開催日時
2023年6月20日(火)~21日(水)
■参加者
6名(宿泊3名、日帰り3名)
■対象
社員研修
■問い合わせ日
2023年4月7日
■認知経路
昨年に引き続き2回目

スケジュール

■1日目

10:00 ベネッセハウス ミュージアム    
   (対話型鑑賞、問いのワーク)
13:30 家プロジェクト(自由鑑賞、カードワーク)
15:30 ラップアップ16:30 終了

■2日目

9:00   宮浦ギャラリー六区
10:00 ヴァレーギャラリー、李禹煥美術館
11:45 地中美術館
14:00 ラップアップ
15:00 終了

特徴

プログラムの特徴

・主観を表現する機会を多く設定したいという要望に合わせ、思考ワークとアウトプットの場面を増やした。
・自由鑑賞の時間を確保し、社員交流や内省の時間を確保した。

企画担当者からの評価

■満足度

5 / 5 点

■再利用意向

 4.25/ 5 点

■コメント

■理由
・ファシリテートが素晴らしく、色んな気づきを得られたこと。緩やかな時の流れを感じながら自問自答をする機会が得られることが魅力。
・アートは日常的に触れるものではないが、仕事を進める上でも役に立つ、心掛けたいものの捉え方、考え方に気づくことができた。参加するごとに新たな発見のあるプログラムだと思う。
・環境もプログラムもとても良かった。スケジュールも忙しなくもなく、ダレたりもせず、よいバランスだった。最初に美術館で対話型鑑賞、午後は家プロジェクトでワークという1日の流れが充実していた。島に行って、アートや自然に触れるだけでリフレッシュできた。ファシリテーターがグループの属性なども踏まえてリードしてくださって、自分の中で色々な気づきが得られた。すぐに「この業務に役立つ!」というプログラムではないが、固まった頭と体を緩めて、対象との向き合い方、自分との向き合い方、一緒に働く方々との向き合い方に少し変化があると思う。思考の広げ方/深め方、他者の考え方/捉え方を柔軟に受け止め面白がる姿勢を忘れずにいたいなと思った。
・日常を離れて自然の雄大さとアート鑑賞での対話を通して、正解はないという感覚と自分自身の迷いや課題は小さなものだと感じられた。また次回があれば、自分自身のその時に状況や思考により、また違った感じ方を得られると思う。

■特に良いと思ったところ
・家プロジェクトの作品と向き合いゆったりとした時間の中で第三者的に自分を見ることができたこと。
・対話型鑑賞と各自のアウトプット発表。普段の自分では思いつかないような考え方、ものごとの捉え方に気づくことができたので。
・ファシリテーションが素晴らしくて、はじめての対話型鑑賞だったが、すっと自然に入っていくことが出来た。アートや島の自然にじっくり向き合い、感じ方を丁寧に拾って内省しアウトプットするという一連が難しかったが、新鮮で楽しかった。同じものを見ても人によってすごく捉え方が違うんだな、同じ対象でも見る角度や光などによってもすごく見え方が違うんだな、と当たり前だけれど忘れがちで、ハッとさせられた。直島という環境の力も借りて、すばらしい体験になったのだと思う。
・日常を離れて自分自身を見つめ直す機会になったこと。

■改善点
・特になし

まとめ・考察

・自由鑑賞時間にも積極的にメンバー間で対話しながら取り組んでおり、冒頭の対話型鑑賞の経験が活用されていた。ラップアップでは自己俯瞰力、アンテナ力、予定不調和なものやアンコトロールなものを受け入れる力の向上につながるコメントが得られた。(藤原)


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