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主体的な思考体験(京都外国語大学)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2022年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

地域とのかかわりについて考えられるよう、本村エリアの自由散策後に直島町役場職員へのインタビューを設定。

■開催日時
2023年2月22日(水)~23日(木)
■参加者
大学生6名、教員1名
■問い合わせ日
2022年12月21日
■認知経路
ウェブ問い合わせ

スケジュール

■1日目

11:30 ベネッセハウスミュージアム
   (対話型鑑賞+自由鑑賞)
13:45 本村オリエンテーション
15:15 本村エリア 自由散策
16:15 島民インタビュー
17:15 終了

9:00  宮浦ギャラリー六区
10:15 ヴァレーギャラリー
10:45 李禹煥美術館
11:30 地中美術館(カフェにて昼食)
14:00 ラップアップ
15:30 終了

特徴

プログラムの特徴

・地域との関わりについて考えていただくため、本村エリア自由散策のあとに直島町役場職員へのインタビューの機会を設定した。オーバーツーリズムやSNSの活用、移住者支援などについて質問や意見交換を行った。ラップアップでは直島への提案についてもグループディスカッションを行った。

参加者の反応

・住民、観光客、行政の関係性は一般的に難しいと思うが、適切な距離感をもちながらうまく調整されていると思った。

・それぞれのアートは元々あるものを大切にしていると思った。作品は見方に正解はなく人によって違ったり、場所に合わせてあったり、自然との調和がはかれていた。

・島とアートが一体化していることで島民の人々にも愛着や誇りが生まれていると思う。

・研究する上で特定の分野や領域に狭まりがちだが、アートがあることで新しい側面にも接することができた。

・観光客同士の交流や情報共有できるアプローチがあるとより良いと思った。

・モビリティの選択肢が拡張できるとお客様にとっては利便性が高まると思う。

企画担当者からの評価

■満足度

5/5点

■再利用意向

4/5点

・文献やインターネット等での記事だけでは分からない、現場からの声を聞けたのが良かった。実際に行かないと分からない観点もあった。
・参加する学生が変わる際に、再度依頼の可能性あり。

■良かった内容

・短時間だったが鑑賞すべき場所を効率的にまわることができ、また、鑑賞の仕方のサジェスチョンも、鑑賞中にインタラクティブにこちらの反応を見ながら提供いただけたのが良かった。

・良く練られたプログラムで、また、外部の関係者のヒアリングの機会も設けていただき、大変勉強になった。

■改善点

・敢えて言えば、各施設などで他の訪問者の方の邪魔になっていないかは気になった。

まとめ・考察

直島町役場職員へのインタビューでは、京都での取り組みや実践例と比較したコメントが出てきたのが特徴的だった。規模は違えど課題の共通点はあるため、双方にとって有意義な意見交換の場になる可能性がある。(藤原)


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