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ノーチャージエリアという聖域
よく勘違いされがちな「ノーチャージエリア」について話をしてみます。
ノーチャージエリアとは?
正しくは、「ノーチャージセミサークルエリア」というエリアです。
日本では2011年から導入されたエリアで、簡単に言うと「ゴール下の一定エリア内でのオフェンスファウルについては特別に判定しましょう」ということです。
![](https://assets.st-note.com/img/1677831661762-2rxNx94muj.png)
特別に判定しましょう、ということであって、全てのオフェンスファウルが無効になるわけではありません。
何をしてもファウルにならないという勘違い
導入されたから10年以上もたつのに、いまだに勘違いされているのが、「ノーチャージエリア内だからオフェンスファウルじゃないでしょ」ってやつです。
ノーチャージエリアだからオフェンスは何をしてもOK、ではありません。
名前が良くないですね。
ゴリゴリ系のセンターの人に多いのですが、ポジション争いのコンタクトを超えて思いっきりぶつかってきておいて、「ノーチャージエリアだからセーフ」って言うんです。だからゴール下は嫌い、、、
また、2022年現在、ミニバスにはノーチャージエリアはありません。
「ミニバスもある」と記載されているサイトもありますが間違いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1678075392691-6DsGV0Vu4m.png)
ノーチャージになる条件
ノーチャージエリアに関する条文は以下の通り。
ノーチャージセミサークルエリアは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいう。
ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、 オフェンスファウルは宣せられない。この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である:
・オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること。 ・そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること。
・そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージセミサークルのラインに触れていること。
これ以上でも以下でもありませんが、大事なのはここです。
「ペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤ ーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを起こしても・・・」
対象となっているのは、ペネトレイト中の空中でのプレーです。
センタープレーヤーがゴール下の地上でゴリゴリ押してくるプレーに対してチャージングを吹きません、と規定したのものではありません。
以上で終了なのですが、一応解説っぽくするとすれば、その後に続く内容で詳しく記載されているのでいくつかのポイントに分解してみます。
【ポイント①】
「オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、 オフェンスファウルは宣せられない。」
裏を返すと、「不当な触れ合いはオフェンスファウル」ということです。
シリンダーから出て手や足を使った不当なプレーはたとえエリア内であってもファウルです。当たり前のファウルはファウルなんだよ、とここでも言っています。
【ポイント②】
「オフェンスのプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること。」
飛んでないとダメです。ペネトレイトからのジャンプの場面を想定しているので、地上でゴリゴリしていても関係はありません。
【ポイント③】
「ショットあるいはパスをしようとすること。」
地上でゴリゴリ(以下略
あとはエリアの話なので文字通り。
勘違いして審判に文句を言っていた人はこれを機に反省してください。
ほんとゴリゴリ系は、、、
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