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【8巻】『少女ファイト』既刊17巻を振り返る

こんにちは。東京マンガレビュアーズでレビュアーをしているおがさんです。『少女ファイト』の既刊17巻分の振り返り記事を毎週火曜日にアップしています。このnoteは8巻の振り返り記事となります。

7巻までの記事はこちらから👇

記事は以下のフォーマットで進めていきます。

・この巻は何と何の戦いなのか
・心に響く名言
・注目のシーン
・過去作とのリンク

多少のネタバレと巻をまたいだ解説を含みます。気になる方は、そっ閉じを推奨します。よろしくお願いします。

【8巻】サラの父親へ復讐を誓う響子VS響子の幸せを願うサラ

この巻はサラが表紙になっているように、サラと響子の関係性について深く触れる巻となっています。

響子はサラの家庭環境を知り、サラの父親へ復讐をすることが目的となっていました。

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『少女ファイト』(日本橋ヨヲコ/講談社)8巻より引用
(※以下、特段記載のないコマは全て8巻より引用しています)

二人はある点において性格が似通っています。それは、相手の幸せを一番に考えることです。

響子はサラの幸せを考え、父親から守りながら、サラが母親と一緒にいられるように。サラは響子の幸せを考え、自分の存在が重荷にならないように。

自分のことを二の次にしているサラに雲海はこう告げます。

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主従関係で響子に従うだけでなく、自分の意見をきちんと主張すること。そして、それを響子も望んでいることを伝えます。

そもそも、サラは父親への復讐をあまり意識もしていませんでした。なぜなら、復讐をしなくてもずっと前から勝っているからです。響子と過ごした日々こそが、サラにとっての宝物なのです。

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心に響く名言

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「君のやる気を守るのは君しかいないんですよ」を名言として紹介します。元々、明が引きこもるきっかけとなったのは、書いていた漫画の批評を友達にされたことにもあります。自分自身の為にも、相談はプロに任せた方が良い。これは漫画に限らないと思います。

SNSが発達したことにより、関係者でも経験者でもない人たちからの意見も届きやすくなりました。新しいことに挑戦しようとすると、傷つくような言葉を浴びることもあります。

その批判や中傷は、無知がもたらすものだと思います。無知は人を傷つけるのです。

もちろん、誰かを不幸にしてしまうことや、自分に非があることは意見として素直に聞くべきでしょう。でも、それ以外の関係者でない人達からの言葉は気にしなくてもよいのです。

相談する相手を適切に選び、耳を傾けるべき意見を見極めることも、何かを続けていくには必要なことかもしれません。

注目のシーン

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練は復讐に囚われて強行出場する響子の気持ちを切る為に、槌谷監督に向けてスパイクを放ちます。響子の復讐を練が代わりに請負うことで、響子も含めて救うような行為です。

練はバレーを心から愛すると同時に、バレーよりも大切なものもあることを体現しているかのようです。

中学時代は他人を拒絶していた練がチーム全体のことを考えて行動するように変わっています。練の心が昔に比べて格段に強くなっていることが分かるシーンだと思います。

過去作とのリンク

8巻は過去作とのリンクがあまりないと思われるので、代わりに作中に登場するお店の紹介をしたいと思います。(なんで?)

練が学とのデートで訪れたラハメン ヤマンさん。西武池袋線江古田駅から徒歩10分ほどの場所にあります。

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食べログの評価も良く、写真見ただけで美味しそう!コロナの影響で、営業時間は短縮中みたいですが、ぜひ行ってみたいお店です。

と言うことで、8巻の振り返りはおしまい。

私は、日本橋ヨヲコ先生のファンは全て同志であり、戦友(とも)であると思っています。一緒に盛り上がってくれたら嬉しいです。

毎週火曜日に1巻ずつ記事をアップする予定ですので、よろしければフォローをお願いします!

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