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【僕の『ぼくのスウェター・ガール』顛末記】 詩。

ふと思ひ立つて
流行歌を作つてやらうと
『ぼくのスウェター・ガール』と云ふ
お題から始めた..

♪おつぱいなんて
小振りでいゝよ
スウェター、タイトに
着こなせるなら
- てなところまでは考へた
どうやら自然と
メロディーも附帯してゐるやうだ。

さて、さて。
しかしながら、こゝで私の頭でつかちで
「体型差別」なる案件が
生まれ..バッカみたいなのだが
立ち往生してしまふ。
そんなのにいちいち振り回されて
流行り唄が書けるか?

答へはNO、であらう。
「ぼく」(ひらがな表記はゾッとする)の
中の憧れ、憧憬とやらが
これでは表せさうにない。
頓挫か?
早くもギヴアップか?

〈あくがれてスマートガール描きしが脳裏にルノアールの裸婦もあり くにを〉
五七に逃げてしまつた、
もう「売れる」歌謡曲は何処へやら、
である!

あゝ
一からやり直しだが
次回は二三年後だ、多分。
かう云つたものは
表現の殆どを「縁」が占める、
私はチャンスを不意にした。

その自覺だけが残つた。
Fin.

©都築郷士

筆者近影(ちとサイケに)。

〈深酒の明けて七草にもえづく くにを〉

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