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【逆・喝采】 詩。

〈忘年や遥か昔の忘れごと くにを〉*

僕は別れた女について
堂々と悪しざまに云ふ。
いゝ夢見させてくれて
はいそこまでゞサヨナラだつたなら
それなりに美化も出來るが、
愛を嗤つたり、
僕のセクシュアリティ(広義の)を小馬鹿にしたり
するなら 容赦なく槍玉に上げる。

女々しいと人は云ふ。が、
男はもつと弱くなれる!**
そして決定的なのは、
自分の尻は自分で拭つてゐる
とかさ、さう見てくれて
差し支へない -

夢で酷い眞實を見て、
だけどスピリチュアリズムなんか
僕は要らん、
僕は僕で愛したんだし..
分からなかつた人たちの
されかうべが山積するだけ。

いゝ夢見させてくれて
はいそこまでゞサヨナラだつたなら
それなりに美化も出來るが、
愛を貶めて吹聴し、
あんなブオトコと僕を云ふなら...
悪魔的に仕返しするから
樂しみに待つてゝ。

以上に当てはまらぬ
谷間の百合よ、
僕が汝ナレを愛したつてことで
返信とさせて頂くよ!

どつちにせよ戀愛は
グロッティな節目。
盲目過ぎて タイも忘れ
パーティーに遅れる、
それきりさ。

©都築郷士

筆者近影。

〈穴あればほじるだらうと悪く見て我が妹辞めた貴女は氣化す くにを〉

*所謂難解句になつてしまつたが..年忘れ、と云ふを聞いて、それより遥か昔に終はり、忘れてゐた事が次々思ひ出され..とでも。

**男性優位社會を始末するには、男が弱くなるしか道はない。

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