都築郷士『ぶうつく』呟きの如く・１１　附・詩人の為の秋冬ワードローブ集

おお、墓よ、汝の勝利はいずこにあるや？
おお、死よ、汝の刺ﾊﾘはいずこにあるや？
-『若い芸術家の肖像』ジェイムズ·ジョイス

降り過ぎだor喜雨來たると云ふ聲も季節と生命ｲﾉﾁ見据へてゐるか
（©都築郷士）

【Alligator, baby.】

颱風がかつさらつて行つた小さな命
人間ですらその範疇にあり
短い手足の日本人よ -
See you later alligator!!

それから十時間ほどのち
休めばいゝものを　彼らは
(さすがに私たち、とは言へない)
アリゲイターどころぢやない休日出勤だ、

我ら　と口に登らせる
ザミャーチンの本名は知らない
我ら　その違和感を忘れてゐたのだ
ホイールキャップの靴、

水虫養成所。
短い手足の日本人よ -
See you later alligator!!
それから？時間ほどのち

(生きて食う拉麺旨しかんすい臭)

マイ·ベイベーに捧げるぜ
R&Rですら何かの機関(動力かな？)である
焚き付けるのだ命を｢生老病死｣の果てへ
焚き付けるのだウィークエンドのお樂しみに！

©都築郷士

間違へてリネンの帽や十月や　郷士

勿論労働の尊さもお金のありがたさも踏まへての詩です。筆者。