精神疾患を隠しながら仕事を続けて治していく方法

2年ぶりの更新です。

この2年間、派遣社員で勤務しながら実社会で精神疾患克服に向き合ってきました。

1年ほど前に、「あ、私はもう病気ではないから保険で治療をうけるわけにはいかないな。」と自発的に思いました。
先生にもう会えないのかと思うと寂しくて、でも、もう病気ではないから通う必要はなくなったと感じた。と伝えたところ、
先生から「いつでも会いに来てください。」と言われて、その言葉でさみしいという執着の気持ちもなくなり、病気が治ってしまいました。
(病気ー日常生活に支障をきたす状態のことをさしてます)

心療内科に通っていた時は日常生活に支障をきたす。。。どころか、生死にかかわる状況でした。
横断歩道を渡っているときにいきなり脳が機能停止になって立ち止まってしまい、おろおろしていると赤になって車が走り出す。。。とかだったので。

仕事中も、ストレスが許容範囲を超えてしまうと、いきなり耳が聞こえなくなったり、職場の人の名前を全部忘れてしまったり、パニック!になってしまったりしたので、具合が悪い。。。と嘘をついて早退していました。

精神疾患を抱えながらも、お金がないので働く必要がありました。

正社員で就職活動なんてハートが耐えられるはずもなく、派遣社員で仕事を探しました。総務で暇な仕事。

暇でしたけど、上司がクソパワハラゴリラで(私は1年勤務しましたが、その後誰も長続きせず、いまだに交代を続けているそうです。最大3か月で辞めています)

精神疾患を隠しながら仕事するにはまずは「暇」なことは絶対条件だと思います。
ある程度回復してきた状態で「忙しい」のスパイスは効きます。効きすぎるので注意!!
(私は激務を乗り越えた先に、最後治った。と思いました。)

できれば外資系の自分の席がブースで仕切られていて、プライベートスペースが広いことが望ましいと思います。
あとは自分が何やっても仕事さえこなしていれば我関せずの環境ならベストだと思います。(なかなかないかもしれませんが)

とにかく、自分は異常に敏感になってしまっている状態であることを認識し、自分がパニック!となったときに自分の逃げる場所を確保する。
(トイレとか、近くのコンビニとか)

嘘も方便
これは必須だと思います。

精神疾患を長いこと患っていたら、あ、これやばいやつ(波的なもの)がきちゃったなー。という感覚はわかるようになると思います。
あ、これやばいやつきちゃったなー。と思ったら、具合が悪いといって(腹痛でもなんでもいいです)仕事だけこなし、早退する。

あ、耳が聞こえなくなっちゃったなー。と思ったら、気持ちが悪くなってしまったので。。。と電話をとらない。(耳が聞こえなくなったとかいう必要なし)そして帰る。

精神疾患を治すことに大切なのは「焦らないこと」「追い詰めないこと」です。

早退したらクビになる。次の仕事を紹介してもらえなくなる。等々恐怖からいろんな声が自分に囁いてきますが、この職場で働いている目的は
「自分の精神疾患を治す」ことだと強く認識し、やばいやつがきちゃったのに無視することは精神疾患を悪化させるだけなので、職場には迷惑をかけよう!くらいの意気込みが肝要かと思います。笑
(実際、いかに自分が迷惑をかけたときに助けてくれたのかということで感謝がうまれよい人間関係が構築されるということがあると思います。
具合が悪いっつってんのに早退したことをぐちぐちいうような輩に対する感情も訓練のひとつだとおもうようにします。)

心療内科には通い続けることも大事です。
命の危険があるときにストッパーになってくれます。

あー。もうこの職場無理ぽ。
そうおもったのなら自分を責めずに辞める。
目的は職場の人間関係を通じて自分の精神疾患を治すことなのだから。

よくできているもので、自分が向き合う必要のあるところを刺激してくれる人たちと職場で出会います。汗

心療内科で認知行動療法やらレジリエンスやらリフレーミングやらマインドセットやら多くのことを学んできていると思います。
それらを実生活で取り入れる訓練、お試しを日々心掛けて過ごします。

私はずっと「人に決めてもらいたい」と思ってきました。
自分から辞めるのではなく、人からクビにされたい。
心療内科も卒業と先生から言われたい。
治療方法も決めてもらいたい。

そんな風に思っていた私は愛着障害があり、自分で自分の人生の責任を負うこと意味がわかりませんでした。

心療内科で認知行動療法やらレジリエンスやらリフレーミングやらマインドセットやら学んだこと、心理学の本で自ら学んだこと
心療内科の先生、カウンセラーの方が
「物事にはいい、悪いはないのだ」と根気強く教えてくれたこと。
「あなたはどうしたいの?あなたの意見が聞きたい」と心から私に興味を持って耳を傾けてくれたこと
「ここ(心療内科)にくるだけであなたは勇気がある。そんなあなたのことを無条件に好きなんです」と言ってくれたこと
「あなたは無理をしすぎる病気なんです。だから、バランスをとるために無理しないずるい方法を勉強する必要があるんです。ズルを学びましょう」と何回も話してくださったこと

これらのことが私の力になり、自分の人生を自分のものにする力となりました。
ふと、あ、精神疾患が治った。と思いました。

治った。という感覚がわいてくる前までは、なんどもぶり返しました。
よくなってきたかも。。。というところでずどーんと落ち込み、あぁ、また死にたいっておもっちゃったじゃんかよ。。。あー。死にたいじゃんかよ。みたいな。

大丈夫大丈夫っていってんじゃねーよ。
そっちは自分でなんとかできる大丈夫な世界で生きているんだから、大丈夫なのかもしれないけど、私は自分のことを大丈夫にすることができないのになにが大丈夫だよ。無責任なこといってんじゃねーよ。と
先生にもカウンセラーの方にも噛みつきました。
(言い方はお上品な言い方で伝えましたけど。。。。)

自分を大丈夫にできる世界で生きている人たちからすると、なんだかんだ大丈夫にこの世はできているということがわかっているのだと思います。

その大丈夫精神は善玉ウィルスで、いつのまにか自分が善玉ウィルス保有者になっています。(自分でそのようになりたいと思っているのであれば)

私は、脳が機能停止状態になってしまって、脳年齢アプリをやるともの忘れもひどく、50代後半(現在48歳)と診断されていましたが、いまは調子がよいと18歳など10代の診断結果がでるようになりました。
(ずーっと調子がよくても40代の結果しかでなかった時期が長かったです)

「焦らない」
「ズル休みする」(うそも方便と友達になる)
「職場は自分の精神疾患を治す訓練場ととらえる」
「心療内科には通い続ける」
「心理学などの勉強をし、実践する」

私が未熟で愚かなことは変わらないので、病気が治っても、人生は大変なままです。
ただ、感情を感じる方法を学び、回復(レジリエンス)を学び、愛着障害と向き合い、日常生活に支障をきたすほど自分を傷つけることがなくなりました。
自分の身体を傷つけるほど我慢しなくなりました。
我ながら、人間らしくなったと思います。

我慢できなくて怒るようになりました。
あぁ、我慢しすぎたな。キレてしまったな。と反省しますが、私が未熟ゆえ、しゃーないな。と思います。
周りだって私に我慢させる状況だったし。と思います。
そして、不愉快な気持ちになるので、同じことが起きないように成長したいものだと自らを振り返ります。

以前は人にキレることなんてなく、どこか達観しているような私でした。
自傷行為はんぱなかったですけど、
他人に寛容で自分をめちゃくちゃ傷つける。
ダメダメ!と思います。笑

いま、私は無職です。
まだまだ私は幼少期に親からうけた心の傷がたくさん残っているようで、
えー!?まだまだでてくるのぉ?とげんなりしていますが、それもだいぶ慣れっこで。笑

無職で借金があって、親からは虐待されてきて、友達といえるような人はいるかな。。。微妙だな。という人間関係で、
でも、猫さんはこの世のものとはおもえないほどかわいくて、毎日こんなにかわいかった!とびっくりするほどかわいさがアップデートされて、
そして、インナーチャイルドとたくさん向き合ってきて、声を大切にしてきたおかげだと思うのですが、先日インナーチャイルドとの対話のなかで、
私のことが世界で一番好きだと言ってもらいました。
この感覚が、「私は自分のことが大好きだ」という感覚なのだと気付きました。

まだまだ道の途中ですが、自分のことが世界で一番好きです。
生まれ変わることがあるのであれば、絶対また私に生まれ変わりたい。

私で生きて行きたい。

精神疾患を克服した暁には少なくとも、自分大好き人間にはなれるのだということを確信できます。


無職ながら妥協したら負けだ!焦ったら負けだ!と穏やかに闘っております。おもしろかったらサポートおねがいします。