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農家と消費者が繋がる CSA Base Side Farmの場合

CSA(地域支援型農業)とは、「Community Supported Agriculture」の略称で、農家が消費者である地域住民と支え合いながら営農する新しい農業経営の手法で、近年注目されるようになりました。
消費者は、農家と契約を結び代金前払いで農産物を定期購入します。ポイントは、農家が抱える経営上のリスクを消費者が共有するという点です。

https://minorasu.basf.co.jp/80510
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実らす、農業のミライ

Base Side Farmは前払いのないスタイルでCSA的な事をやっております。

突然の辞令で2週間後アメリカに引越し!なんてことがある横田基地。
数か月~1年分前納スタイルだとさすがに消費者にリスクがありすぎる…
という事でBase Side Farmは前払い制にせず、消費者グループが都度購入という形で支えてもらっております。

横田基地内に住む方でグループ
Little Sustainable Steps (Veg Boxes)

毎回定額。どんな野菜が入るのか、追加オプションを含め毎週金曜に発信。
苦手な野菜はメンバー間で交換して無駄なく消費。
一人のドライバーさんが注文を取りまとめて、Base Side Farmに集荷に来ます。

ある日の野菜セット


最初はこちら側でセットを作っていたけど、間違いと手間を減らすために数量を決めたビュッフェスタイルに

ビニール袋に入れないそのままスタイル。
小さな野菜は紙袋か新聞紙に包みます。
比較的きれいな状態だと、その紙袋や新聞紙は戻ってきてもう一度野菜を包むのに使う循環型スタイル。

基地内では置き配スタイルで人との接触と時間のロスを減らしているそう。

Base Side Farmだけではなく、地域の農家さんも少しづつ知って欲しい。そんな思いから、野菜が不足する端境期やおすすめのご近所さん野菜がある時は、スペシャル野菜セットにして販売。
地場産の玉子やルバーブなんかが人気です。

Facebookグループ内ではおすすめレシピやつくれぽ的な投稿も。


こんな投稿を見るたびに

そうそう、これがしたかったの

と実感しております。


ちなみに国内でもCSAを取り入れている農場やグループが多数いらっしゃいます。
中でもオススメはご近所の

青梅 岩倉CSA


CSA LOOP



Base Side FarmがCSAスタイルにたどり着くまで

Base Side Farmのお客様は誰か?
そんなことを就農前に考えた時
「在日外国人に英語を使って販売する」
と決めていました。
それは夫がオーストラリア人であること、私がイギリスやフランスへワーホリへ行き日本とヨーロッパの食文化や食材の違いを感じていたから。

運よく横田基地すぐ隣の畑を借りることが出来て、屋号もそれなりの
Base Side Farm と決めて、就農してからは英語と日本語で発信。
いわゆるECサイト、ネット通販で販売を企てていました。

しばらくは「イイネ」程度の反応でした。が、ある日インスタの投稿を見て横田基地に住むアメリカ人女性二人組が、なんと写真をヒントに畑まで来てくれました。(その前にDMを頂いていたのですが、私がDMに気づかずしびれを切らして、だったようです)
近所の農家さんに身振り手振りで質問したり、直売所までBase Side Farmの所在を問い合わせに行ったりとなかなかの大冒険をされたようです。
畑や野菜の事を基地内の雑誌に掲載したいとの事。
その後雑誌に掲載され、インスタやFacebook、口コミBase Side Farmの存在が基地内に知られていくようになったようです。

内容お任せの予約制野菜セットを週に一度畑で販売。
横田基地からお客様が来てくれるようになりました。
Facebookページを作り、そこで野菜セットの案内、購入の意思確認。畑へご案内。
「そうそう、これがしたかったの!」
と好調な出だしだったのですが、なにぶん迷いやすい畑。

何度迷子のお客様を探しに行ったか…

中には人様の畑の際でスタックしてしまい、トラクターで救出に出たことも…

また個別対応のメッセージのやり取りも、一人農業ではなかなか厳しく。
5人くらいまとめての注文があれば良いのですが、時には1人だけの注文でお客様が畑に来るまで待つ時間が惜しかったり…

これは何とかせねばと思案していた時…

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