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2本目 バッセンデビュー!初心者から経験者までGBバッティング論

 こんにちは。先日、とうとう親知らずを抜きました。数年前にも親知らずが原因で凄まじい頭痛に襲われたことはあったのですが、痛み止めで誤魔化しているうちに痛みは治まりました。しかし先日、久しぶりにいった歯医者で『早く抜かないと後々大変だよ、虫歯になってるよ』と脅されたことをきっかけに色々調べ、少し痛みが出たタイミングで決断に至りました。

 始めの20分は「こんなもんか、余裕じゃないか」と思っていましたが、時間が経つにつれ全身に汗が。そんなこんなで1時間に及ぶ手術になり、無事に摘出してもらえました。血はその日にとまったし、術後も今のところ痛くてどうにもならない、なんてことはありません。親知らず抜歯、早いうちがオススメです。育っていなければもっと簡単だそうです。

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 今回は「バッティング」です。ネットを調べればバッティング理論は星の数ほど出てきますが、経験者用+簡単に実践できないものがほとんどだと思います。そこで、もっと基礎的な、それでいて大切な部分について確認していきます。

 恐らく経験者の方は「今までこんなこと言われたことない!」と思われるのではないでしょうか。むしろ今まで教わったことと逆、と感じることもあると思います。発信している身ですが、あえてはっきりと言っておきます。どちらが正しい、はありません。1本目の・野球ならではの「守備」に書いた通り、野球は守備が主導権を握っています。そのため、流行りのスタイル(時代によって投手の攻め方が違う)に合わせてバッティングフォームも変化するのです。変化前のフォームは間違っているのではなく、相手のスタイルに合わない、というだけなので、それ自体が間違いではなく、それでも通用しないことはない、というのが僕の見解です。(それでも間違った指導法は存在していると思いますが。)

 これからお伝えする部分は、現代野球のスタイルに合致するものの一部、そして誰にでも実践しやすいものです。過去よりも圧倒的に速い直球、鋭く小さく曲がる半速球や緩急といった多彩な変化球に対応できます。

 バッティングセンターに行っても全然当たらない!なんて方は、これを意識するだけで大きな変化があると思います。当たり始めれば、もっと野球が楽しくなります。

 経験者の方は、合わない!と思ったらすぐにやめてください。体の使い方次第では、合わない場合もあります。あくまで「これが正しい」はないのがGBバッティング論です。合えば吸収する、合わなければ排除する。この繰り返しが自分のバッティングスタイルを作り上げます。


 それでは、本題に入ります。

・GBバッティング論

 (図1 ベースに正対している)

 ふざけて書いたのではありません。全力です。小学校低学年ぶりくらいでペイント使いました。

 お分かりかと思いますが、上が投手側、矢印がボールの飛んでくる方向になり、ベースの前に打者が正対している状態です。赤いのはその人の視界、物を立体的に捉えられる範囲(=両目で見える)だと思ってください。

 では、実際にバッティングをするとき、どのような形になっているのでしょうか。バッティングに自信がない人の多くは、下の図2のようになっています。

(図2 体が投手側を向いている、いわゆる肩が開いている状態)

 図2は赤い部分がほぼホームベースから外れてしまっています。これはインパクト(バットとボールがぶつかる所)の瞬間を赤い視界から外してしまう可能性が高いことを表しています。インパクトが見えない=ボールの軌道を予測できないと打てないということです。長年野球経験がある方は、ある程度まではそれでも打ててしまいます。しかし、予測できないボール(変化球や不慣れな速度のボール等)が来た場合には歯が立たなくなってしまいます。初心者の方は目をつぶって歩いているような感覚だと思ってください。目をつぶる前に見た景色を覚えているとはいえ、少しずつ歩くのが怖くなりませんか?

 もちろんボールは矢印の方向から飛んできていますから、図1を最初から最後までやっているだけではボールの出所が見えません。もちろん顔の正面に目がついているとはいえ、目だけそちらを向くことはできますし、打つ瞬間に顔を動かすこともできます。ただ、体の動きを変えなければ、今までと同じように図2のようになってしまい、軌道が予測できないと打てない。何かを意識しなければいけません。では、どうすればいいのでしょうか。

 答えは「打つときにのみ体を回転させないようにする」です。バットを構えて投手側を見て、これから打つぞ!というところまでは今までと同じで構いません。ただ、打ち始めたその瞬間から体を回転させないイメージを持ってください。そうすると、自然と体が「いい位置」に残ります(今まで図2だった人の場合)。

 なぜそうなるのでしょうか。それは人間の「癖」のせいです。行動の癖だけでなく、体の使い方の癖も簡単には抜けないからです。新しいことを意識したところで、いきなりそれを完璧に再現できる人はほぼいないと思ってください。再現できる人がいるとすれば、その人には反復練習はいらない、ということになりますから、いまだかつてそんな人に出会ったことはありません。

 そしてその「いい位置」とは、図2までいかないくらいで、自分のインパクトポイントが赤(両目で捉えられているゾーン)の中に入る、ということのみです。そこから先は個人差があるため、厳密にどこ、とは言えません。ただ少なくとも、目で見えない所でバッティングをするのはNGだと言えるのです。

 何度も打っていると、自分のポイントがわかってくると思います。野球を専門でやっている方であれば、あとは再現性をあげるために反復練習をするだけです。初心者の方であれば、そこを何となく体で覚えておくだけで、再現率は上がります。

 とにかく大事なことは『体を回さないこと』です。

 『腰から回しなさい』『下半身で打ちなさい』は、忘れてください。とにかく手に持った棒で、飛んでくるボールに対して手で操作して当てにいくだけです。それができてから、より強く打てるかな?と試行しましょう。


 野球の指導は、地域の野球好きなお父さんなどによって行われることが大変多いと思います。ぜひどういう方にも広がってほしいです。自分が教わったことを否定したくはありませんが、やはり時代にマッチしないバッティングを教わっていたな、と感じることは多々ありました。

 『こんなの違う、自分のやってきたことが正しい』

 ではなく、本当に子どもの成長、日本野球界の発展を目指すのであれば、ぜひ試して頂きたい。結果が出なければどんなに細かいことでも質問していただければすぐにでも答えます。


 『腰を回さない』練習をしたい方は、バランスボールに乗ってティーバッティングを行うことを推奨します。なければ普通のイスに座ってでも問題ありません。体の正面から投げたボールを、正面よりほんの少しだけ左(右打ちの場合)で、投手方向へ打ち返しましょう。手首をこねている、と言われる打ち方に近いですが、腕が体を追い越す感覚は絶対に必要です。

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