藤浪投手(阪神タイガース)のストレートのシュート回転を治す!①
藤浪投手のストレートは制御しきれずにシュート回転し、右バッターに当たってしまうことが多くみられます。
藤浪投手のボールの場合、「高めに抜ける」のではなく、『シュート回転』します。
藤浪投手の投球フォームをみると、①セットポジションの状態から、②左足を上げた後、③テイクバックを大きめにとるために、右手を大きく後ろに反らすと同時に、右手に合わせて上体は斜めに、右バッターの方へ向くように動きます。そして、④引き上げた足を、若干インステップ気味に踏み込んで、⑤ボールをリリースします。
③の段階で、藤浪投手の体は捻じれており、インステップも合わさって、リリースの時点でも多少の捻じれがあることを、腰の回転で無理やり体を押し出して、体をまっすぐに保った状態でのリリースに持ち込みます。
この投球フォームのバランスが、うまくいかない時、藤浪投手のストレートはシュート回転します。
この投球フォームで、藤浪投手が自分のコントロールに対する手立ては、
(1)コースの四角をつくような正確なコントロールはあえて求めず、高校時やプロ1年目のようなストライク“ゾーン”に安定的に投げ込むコントロールに戻す
(2)新たに、コースの四角をつくような正確なコントロールを身につける
の2つになります。
藤浪投手のストレートの威力と、先発投手としての並外れたスタミナを考慮すれば、(1)コースの四角をつくような正確なコントロールはあえて求めず、高校時やプロ1年目のようなストライク“ゾーン”に安定的に投げ込むコントロールに戻す方が、藤浪投手にとって良いのではないか、と考えられます。
つづく
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