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【日本ハム】1番と345番と2番【2024年への提言】

 どの球団のファンでもない筆者が、なるべくフラットな目線で、来季への展望を好き勝手提言する恒例企画。今回は北海道日本ハムファイターズ編。

2023年の振り返り

 投手陣はチーム防御率3位と次第点だったが、自責点でない失点(エラー数)がリーグ最多。エスコンフィールドの芝張り替えが良い方向に働く事を期待したい。
 一方で得点はリーグ5位。若いメンバーが活躍したものの、出塁率/長打率/OPSが全部リーグ5位と特段良いところはなく、Aクラスを狙うなら補強必須と思われる。

提言①:出塁率の高いリードオフマンを獲ろう

 清宮・野村・万波・マルティネスと長距離打者たちが一定の成果を残した一方、1・2番コンビは最後まで固定できなかった。昨年の首位打者・松本剛は打率.276/出塁率.332と次第点だったものの、チーム盗塁王の五十幡亮汰は.228/.251、メジャー帰りの加藤豪将は.210/.284と、新庄監督の青写真は青いままで終わってしまった。

 であれば、野手2枠目の新外国人枠をここに使ってはどうだろう。オススメしたいのはラファエル・オルテガだ。外野3ポジションを無難に守れる器用さもさることながら、今季MLBで打率.219/出塁率.341、AAAで.228/.352という選球眼の良さが際立っている。そこそこのお値段で、NPBでも同じぐらいの出塁率を残してくれれば充分だろう。

提言②:打線は部分的にでも固定しよう

 昨年と同じ事を書くが、新庄監督は打線を動かしすぎだと思う。彼の師匠のひとりであるボビー・バレンタイン氏もロッテ時代は打線をコロコロ変えたが、3番ファースト福浦和也だけは頑なに動かさなかった。なので最低1~2か所は"打線の軸"として固定した方が、他のメンバーにも落ち着きが出るのではないかと思う。

 個人的には「3番サード清宮」「4番DH野村」「5番センター万波」をオススメしたい。本人たちも事あるごとにこの並びを理想と発言しているし、新庄体制最終年(?)こそ、腹を括って3人と心中するのも悪くないと思う。
 データ的にも清宮は3番サードだと成績が良く、野村もDHだと飛び抜けて調子が良い。万波はどの打順でも成績を出しているが、モチベーションのためには3人揃えるのが一番良いと考える。

打順やポジションによって波があるのが面白い

 ちなみに万波のポジションだが、ライトが慣れているのは承知しているが、失格レベルでないならセンターを任せた方が良いと思う。センターラインは各球団とも守備型の選手を置きがちなので「25本塁打/OPS.788のセンター」はそれだけでとんでもない優位性がある。ついでに背番号も1にして新庄監督の正統後継者として売り出せば、グッズ売上的にも良いことばかりだと思う。

 あとは趣旨と外れるが、ちょっと面白いデータを見つけたのでご紹介する。今川優馬は幼い頃から日本ハムファンで知られるが、そのせいもあってか(?)ホーム/ビジターの成績に極端な差がある。彼も長打力があるので、ホームゲームでは特にライト側で積極的に使ってあげて欲しい。

エスコン大好き男

(左)△オルテガ
(右) 今川優馬
(三)△清宮幸太郎
(指) 野村佑希
(中) 万波中正
(一) マルティネス
(二) 奈良間大正
(遊)△上川畑大悟
(捕) 伏見寅威

 こんな感じで松本剛を追いやれるような打線になれば、いよいよAクラスも現実的になってくると思う。

提言③:第2先発を駆使しよう

 今季リリーフ投手についた黒星の数は28で、リーグ1位/12球団中2位だった。もちろんブルペンの質の問題もあるが、上沢/加藤/伊藤を除く先発メンバーのスタミナ不足が顕著で、中継ぎが責任投手になる機会が多かったのも一因だろう。

 球団は先発補強に本気を出しており、執筆時点までに山崎福也、パトリック・マーフィーの獲得を発表。さらにあと1人くらいは先発投手を補強すると思われる。ただ上沢ポンセoutの3人inと考えた場合、よほど外国人がヒットしない限り、差し引きとしては"微増"レベルになりそうだ。そこでオススメしたいのが第2先発の運用だ。加藤・山崎・上原・根本と左の先発が多いので、彼らが4~5回で降板した際に長めにリリーフする右投手を用意してはどうだろうか。
 適任なのは鈴木健矢だ。今季の被打率は対右が.144、対左が.299と大きな差があり、普通に先発させれば敵チームは左打者を並べて対策してくる。しかし左の先発投手の後にリリーフさせればその懸念は払拭される。他にも山本拓実(対右.212/対左.333)や玉井大翔(対右.203/対左.380)もロング適性はあると思うので、このポジションに当てはめて考えると良いと思う。

 こんな感じで中2~3日で2イニングくらい投げるローテを組めば、他のリリーフメンバーの負担を減らせると思う。なので出来れば左の外国人先発投手を獲って、マーフィーをセットアップに回せると理想的だろう。

まとめ

 新球場移転による経営の良化は、補強姿勢にも目に見えて現れている。新庄監督としても選手を試す・測るフェーズは終わったと思うので、中心メンバーはある程度固定しつつ、腰を落ち着けた采配を期待したい。優勝はさておいてもAクラスに入れる可能性は充分にある。

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