調整期間と侮るなかれ!? 主力打者こそ参考にしたい指標としてのOP戦打率

こんにちは。

オープン戦首位打者の運命と、髙部瑛斗という“すごい男”|野球グッズショップDASEN|note

今回はこちらの記事に引き続き、
オープン戦の成績とシーズン成績の相関について書いていきます。

前回の記事では、実績のある打者がオープン戦で活躍した場合、シーズンでも好成績を残すことが多いという検証結果が判明しました。
 
そこで今回は、実績のある打者がオープン戦で不調だった場合、シーズン成績はどうなるのかというところを見ていきたいと思います。
 
以下に羅列したのは、次の二つの条件を満たした選手たちです
なお、外国人選手は除かせて頂いております
 
①過去7年のオープン戦で規定打席に到達しながら、打率が.250未満だった
②①に該当する前年までにレギュラークラスの実績を有していた
 
数値については、左から
オープン戦打率→シーズン出場数→シーズン打率→前年打率
となっております
 
2016
中島卓也(日)  .143→143試合.243 .264
荒波翔(De)   .137→36試合.195 .298
 
2017
茂木栄五郎(楽)  .245→103試合.296 .278
西野真弘(オ)   .240→100試合.234 .264
柳田悠岐(ソ)   .231→130試合.310 .306
西川遥輝(日)     .222→138試合.296 .314
倉本寿彦(De)    .220→143試合.262 .294
今宮健太(ソ)     .217→141試合.264 .245
T-岡田(オ)  .216→143試合.266 .284
畠山和洋(ヤ)     .200→15試合.212 .245
中村剛也(西)  .194→115試合.217 .238
近藤健介(日)  .180→57試合.413 .265
中島卓也(日)  .163→91試合.208 .243
 
2018
髙山俊(神)     .226→45試合.172 .250
大和(De)     .170→113試合.244 .280
桑原将志(De)   .167→127試合.261 .269
中村悠平(ヤ)   .159→123試合.211 .243
銀次(楽)     .118→139試合.276 .293
 
2019
大島洋平(中)    .211→143試合.312 .274
西川龍馬(広)    .205→138試合.297 .309
糸原健斗(神)   .196→143試合.267 .286
浅村栄斗(楽)   .184→143試合.263 .310
坂本勇人(巨)   .182→143試合.312 .345
平田良介(中)   .167→95試合.278 .329
 
2020
外崎修汰(西)   .240→120試合.247 .274
近藤健介(日)   .229→108試合.340 .302
京田陽太(中)     .200→120試合.247 .249
西川遥輝(日)     .190→115試合.306 .288
中村奨吾(ロ)     .179→120試合.249 .232
 
2021
上林誠知(ソ)   .227→39試合.191 .181
中村晃(ソ)    .222→139試合.245 .271
阿部寿樹(中)     .222→66試合.209 .257
大島洋平(中)  .211→141試合.292 .316
佐野恵太(De) .200→143試合.303 .328
梶谷隆幸(巨)     .196→61試合.282 .323
外崎修汰(西)  .195→73試合.220 .247
栗原陵矢(ソ)  .186→143試合.275 .243
渡邉諒(日)        .182→83試合.242 .283
西川龍馬(広)    .182→137試合.286 .304
京田陽太(中)    .150→113試合.257 .247
 
2022
村上宗隆(ヤ)      .244→141試合.318 .278
外崎修汰(西)      .235→132試合.215 .220
丸佳浩(巨)          .235→143試合.272 .265
杉本裕太郎(オ)  .233→105試合.235 .301
源田壮亮(西)      .225→108試合.266 .272
山川穂高(西)     .205→129試合.266 .232
大山悠輔(神)     .196→124試合.267 .260
桑原将志(デ)     .163→130試合.257 .310
 
 
該当者は7年で48名。
 
その内、前年よりシーズンの打率が下がったのは33名。
約70%という数字になりました。
 
ただし、シーズンの打率がオープン戦のものを下回ったのは6名のみ。
 
実績のある選手たちということで、シーズンでもボロボロというケースは少ないようです。
 
ここまで見ていくと、オープン戦で苦戦した打者は、実績があってもシーズンでは前年より成績を落とす可能性が高いことが分かりました。
 
前回の記事も合わせて考えると、
オープン戦の打率指標は、シーズン打率との相関性が高そうです。
 
この結論を踏まえて、
今シーズンの注目選手を挙げておきます。
 
栗原陵矢(ソ)
シーズンでも活躍に期待
 
柳田悠岐(ソ)
佐藤輝明(神)
野間峻祥(広)
清宮幸太郎(日)
近本光司(神)
大山悠輔(神)
データに逆らって、シーズンでは巻き返しなるか
 
今年のオープン戦は高打率の選手が少なかったですね、、、
 
実績がありながら、オープン戦で苦戦したのは柳田選手以下の6名。データブレイクに期待しましょう!
 
ちなみに、オープン戦の規定打席には到達していないものの、36打数4安打(.111)と苦しんだジャイアンツの坂本勇人選手は開幕してからも苦戦が続いています。
 
2019年にはオープン戦打率が.182のところからシーズンでは3割以上をマークした坂本選手。ベテランと呼ばれる年齢ですが、もうひと踏ん張りできるか注目です。
 
 
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
次回のネタは未定ですが、
今後も週一くらいのペースで更新していきたいと思います。
 
ではでは。

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