オープン戦首位打者の運命と、髙部瑛斗という“すごい男”


 
こんにちは。
まもなくプロ野球・ペナントレースの開幕ですね。

WBCの興奮冷めやらぬところですが、気持ちを切り替えていきましょう(笑)

最初の記事は、時節柄オープン戦ネタでいきます。
 
よく取り沙汰される
「オープン戦の成績とシーズン成績の相関性」

その中でも、今回は個人成績にスポットライトを当てていきます。
 
まずはオープン戦首位打者についてです。
 
16 鈴木大地(ロ)・坂田遼(西) .400
17 シリアコ(De) .375
18 内田靖人(楽) .386
19 楠本泰史(De) .388
20 大山悠輔(神) .378
21 島内宏明(楽) .400
22 髙部瑛斗(ロ) .393

 
こちらは過去7年のオープン戦首位打者。
 
7年という区切りは恣意的なものではありません。

NPBのHPにデータが残っているのが16年までだったことが理由です。
 
今年(23年)はソフトバンクの栗原陵矢選手が該当し、打率は.415でした。
 
パッと見て、活躍した選手とそうでない選手が半々くらいか。

もう少しキチンと見ていきましょう。
 
鈴木大地→5年目 
前年142試合 .263 6本 50打点
当年143試合 .285 6本 61打点
 
坂田遼→7年目
前年15試合 .146 0本 1打点
当年45試合 .245 3本 26打点
 
シリアコ→1年目
当年12試合 .074 0本 0打点
 
内田靖人→3年目
前年0試合
当年17試合 .204 2本 7打点
 
楠本泰史→2年目
前年56試合 .205 0本 2打点
当年39試合 .208 1本 6打点
 
大山悠輔→4年目
前年143試合 .258 14本 76打点
当年116試合 .288 28本 85打点
 
島内宏明→10年目
前年114試合 .281 8本 53打点
当年141試合 .257 21本 96打点
 
髙部瑛斗→3年目
前年33試合 .145 1本 6打点
当年137試合 .274 3本 38打点
 
既に実績がある選手は前年より成績を上げ、
逆に実績のなかった選手はオープン戦でこれだけ打ってもシーズンではイマイチ

と綺麗に分かれていますね。
 
その点、今年の首位打者だった栗原選手は期待できそうです。
 
そして、唯一この法則に抗ったのが
千葉ロッテの髙部瑛斗選手

昨年148安打の打撃面だけでなく、盗塁王も獲得し、これからが非常に楽しみな選手です。
 
さて、もう少し踏み込んだ話を

一つ目が、オープン戦打率2位以下の選手はどうなっているのか

二つ目が、オープン戦で打てなかった主力選手はどうなのか
 
個人的には結構気になるテーマです。
 
こちらは過去7年のオープン戦打率2~5位の選手たちです。
 
16年 ※首位打者二名のため3~5位
横田慎太郎(神)  .393 ××
本多雄一(ソ)   .391 △○
ロペス(De)      .364 ○○
 
17年
中村晃(ソ)    .370 ○○
横尾俊建(日)   .361 ×△
鈴木大地(ロ)   .340 ○○
パラデス(ロ)   .304 --△
 
18年
鈴木大地(ロ)   .368 ○○
荻野貴司(ロ)   .366 △○
倉本寿彦(De)   .364 ○△
島内宏明(楽)   .340 ○○
 
19年
塩見泰隆(ヤ)   .385 ××
木浪聖也(神)   .373 --○
島内宏明(楽)   .359 ○○
大田泰示(日)   .342 ○○
 
20年
福田秀平(ロ)   .375 △△
山川穂高(西)   .367 ◎○
岡本和真(巨)   .356 ○◎
オースティン(De) .343 --○
 
21年
辰己涼介(楽)   .385 △△
村上宗隆(ヤ)   .362 ◎◎
森友哉(西)    .359 △○
近本光司(神)   .324 ○○
 
22年
鈴木将平(西)   .333 ×△
佐藤輝明(神)   .327 ○○
福田周平(オ)   .318 ○○
小園海斗(広)   .317 ○○
 
シーズン成績の前に、
鈴木大地選手と島内宏明選手はすごいなと…
 
オープン戦首位打者一回を含め、16~22年の期間でオープン戦の打率5傑に三度も入っています。
 
さて、彼らのシーズン成績ですが、
概ね首位打者たちと同じ傾向です。
 
打率横の記号は左側が前年の成績、
右側が当年の成績です。

私の匙加減で×△○◎の四段階にして表しました。
 
オープン戦で結果を残した当年に×や△が付いているのは27名中8名。

その内、一軍でそれなりの実績があったと言えるのは倉本寿彦選手くらいでしょうか。
 
前年まで実績がない中で、オープン戦の活躍をきっかけにブレイクしたのは木浪聖也選手。

ただしルーキーですので、
例外的な扱いとなりそうです。
 
本稿のまとめ
 
・オープン戦で好調の主力打者は安泰!?

・実績に乏しい打者がオープン戦で活躍しても、その年にいきなりブレイクは難しい

・ロッテの髙部瑛斗はすごい!
 
オープン戦で不調だった主力打者のその後についてはまた書きます!

最後までお読み頂きありがとうございました。


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