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【まとめ】少年野球の問題は哀しい大人たちの問題だ(1)

 そろそろ、このnoteでの活動を総括する記事を少しずつ書いていきたい。
 今現在少年野球(学童野球)の活動で何かもやもやとした思いを抱えている保護者の方や、心ある指導者の方に少しでも参考になればと願う。

 私はこれまで、少年野球(学童野球)の問題は大人たちの問題だと発信してきた。己の日常に満足できない大人たちが、その鬱憤を晴らす場として少年野球を利用してしまったからだ。

 それは暗黙の了解としてこれまで受け入れられて来たし、それが合わない人は去ることで大きな衝突を免れ・・・と同時に大きな変革がなされることもなく、チームは同じ価値観を共有できる仲間によって「まぁまぁ」「ここはひとつ」という馴れ合いとごまかしでギリギリの所を綱渡りしてきた。

 それが今、大きな転換点を迎えようとしている。
 コロナ禍により、我々はこれまで体験したことのない取捨選択を迫られた。生きていく上でどうしても必要な活動とは何か、本当に会いたい人は誰か、自分にとって大切なことは何か・・・そうした本質的な問いに多くの人が向き合ったのだ。
 その過程で様々な争いや分断も生じたが、それ以上に顕著になったのは、人も組織も、これまで「なんとなくスルーされてきた悪」をハッキリと「問題点」として認識し、それらを見直そうという動きではなかっただろうか。

 「なんとなくスルーされてきた悪」は、それを上手く利用できる人たちによって支えられ、引き継がれてきた。そしてそれらに疑問を感じて正そうとした人たちは「嫌ならこのコミュニティから去れ」と排除されてきた。
 特に芸能界(ジャニーズ事務所・歌舞伎・宝塚歌劇団etc)やスポーツ界は、厳しい上下関係や理不尽な経験さえも「糧」となると信じ込まされてきた。結果としていじめやハラスメント・・・もはや犯罪(と呼べるようなもの)までが「伝統」という言い訳の下に手つかずにされてきたことは、間違いなく異常だったと言える。

 そうした「なんとなくスルーされてきた悪」に「少年野球界」もいよいよ向き合わなければならない時が来たのだ。







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