「少数精鋭のブランドが、ネットショップで本当にやるべき仕事とは?」(Switch)
手軽にエネルギーを摂取することができる、パン。
しかし、体型や健康に気を遣う人にとっては、パンは「糖質が高く、栄養価が低い」=「太りやすい食べ物」として認識されているのではないでしょうか?
今回ご紹介する「Switch」は、そんなパンの常識を根底から覆す、“糖尿病の人でも食べられる”超低糖質ブランパンのブランド。糖質量を下げることや、「杵つき製法」という技術で水分を多くふくませること、そして何より【自分たちがおいしいと思えること】を追求し、開発に約1年半を要したそうです。
そんな「Switch」の開発秘話や、ネットショップを立ち上げた経緯について、ブランドのプロデューサー兼マーケティング責任者の財津さんと、デザイナー兼ネットショップ運営担当の木原さんにお話をうかがいました。
ブランドの立ち上げについて
——「Switch」はどのようにスタートしたのでしょうか?
財津さん:もともと、知り合いのパン屋さんが作っていた「おからパン」の味に感動し、そことコラボしてもっと糖質の低いおからパンを開発しようとしていたんです。
ただ、おからパンはどうしても糖分が多い小麦粉を使わなくてはいけなくて……。ここまで来たら「糖尿病の人でも食べられる」超低糖質パンを作りたくなって、ゼロからブランパンの開発に着手しました。
——なるほど。ブランドの運営は財津さん、木原さんのお二人だけでやられているのですか?
財津さん:いえ、じつは私は三兄弟で、兄と弟がいます。私が新商品を企画し、弟がその試作品を作っています。兄は、ネットショップ運営責任者として木原とともに販売方面に注力してくれています。木原はじつは兄の婚約者なので、家族4人でブランドとショップを運営している形ですね。
木原さん:4人とも得意分野が違うのですが、新商品をリリースするときの「味の決定権」は4人それぞれ公平にありまして(笑)。配合違いでいろいろ作って、最後は多数決でジャッジして決めています。
オンライン販売に至った経緯
——財津さんは昔からIT系には強かったのでしょうか?
財津さん:そうですね。「Switch」をやる前は、WordPressでサイトを作ってウェブマーケターをやっていました。SNSも運用していたので、わりと強いほうかなと思います。
——なるほど。そういった経験は今の「Switch」の開発や運営に繋がっているのですか?
財津さん:ウェブマーケターの仕事の中で、「自分が作っていないモノ」を人に宣伝し、購入してもらう、ということに対して心理的なストレスがありました。
ですので、将来的に「販売」に関わる何かをやるならば、「オリジナルサービス」か「オリジナル商品」にしようと決めていました。その想いが、「Switch」の低糖質ブランパンの開発に繋がっていると思います。
また、投資コストやスピードの観点から考えても、「最初はオンラインのみの販売からスタートしよう」というのはあらかじめ決めていましたね。
なぜ販売ツールとして「BASE」をお選びいただいたのか?
——「BASE」はどうやって知ったのでしょうか?
財津さん:もともと、知り合いのインスタグラマーさんが「BASE」を使っていたので、それで存在は知っていました。「Switch」をはじめる前に、私自身が行うセミナーのチケットを「BASE」で販売したりもしていました。
——ほかのネットショップ作成サービスと比較検討はされましたか?
財津さん:はじめはサイトで使い慣れていた「WordPress」にEC機能を追加してネットショップをやろうと思っていたんです。でもさすがにその追加カスタマイズは自分では無理だったのであきらめました……。
昔、父が別のネットショップ作成サービスを使っていて、私も少し運用していたので、そのサービスを使うかは、最後まで迷いましたね。
——なるほど。モールへの出店を考えていらっしゃいましたか?
財津さん:「Switch」は、商材的に大量生産がしにくいのでモールには向いていません。
また、「ブランパン」自体はいまコンビニでも買えるくらいいろいろな商品が販売されているので、類似商品と横並びで比較されたくなかったので、昔も今も積極的なモール出店は考えていませんね。
——いろいろ検討された中で、最終的にネットショップを「BASE」でやろうと思った理由はどこにありましたか?
財津さん:ネットショップをはじめる前に年間売上目標と予測をかなり緻密に計算していたので、純粋に各社のサービス手数料がいくらになるかを計算して、いちばん安くなるであろう「BASE」を選びました。
自分で一度運営してみて「かんたんだ」と知っていたことも大きかったですね。
オンライン販売開始前の目標と結果について
——具体的な目標設定はありましたか?
財津さん:先ほど申し上げた通り、かなり緻密に計算して目標設定していました。「家族」でやっている事業なので、なあなあにならないように、そこはマーケティング関連に強い私がビシっと仕切って設定しました(笑)。
——たしかに家族で運営することに少なからずデメリットは発生しますよね……目標に対しての結果はいかがでしたか?
財津さん:大きく二つの山(目標金額)を設定していたのですが、正直一つ目の山はかんたんにクリアできて、二つ目の山をこれからどうやってクリアしていこうか悩んでいるところです。
クリアするための作戦も家族で考えますが、それぞれ相手に遠慮することなく意見を言い合えるのは、家族で運営する大きなメリットだと思います。ブランド運営は「チームワーク」ですからね。家族のチームワークは最強なんです(笑)。
運営していて気づいた「BASE」のいいところ
——木原さん、「BASE」を利用してみてよかった点(活用できた機能など)はありましたか?
木原さん:「BASE」は、そのときそのときで「ほしい!」と思った機能を補完できるアプリがあるのですごく便利です。「あればいいのに」と思った機能もしばらくするとリリースされていたり。
最近リリースされて便利だなと思うのは「顧客管理」ですね。お陰様でご購入いただくお客様が多くなってきておりますので、お客様一人ひとりに顧客メモを付けられたり、新規/リピーターなどの違いがかんたんに把握できるのはうれしいですね。
——ありがとうございます。木原さんはお金の管理もやられていると思いますが、そのあたりにもよさを感じますか?
木原さん:お金の管理はほんとうに助かっていますね。前職でもネットショップの受注管理や発送処理をやっていたのですが、「入金確認」の作業がほんとうに手間で……。「BASE」は、決済手段に関わらず、入金が確認できた「未対応」の注文を気にしておけば大丈夫ですし、きちんと通知も来ますしね。
私たちは最小メンバーで運営しているので、誰でもできる作業はなるべくしたくないんです。「BASE」はそういった作業が極力発生しないようにできているので、無駄が減って、かなり時間を効率的に使えていると思います。
今後のショップ展開・展望について
——今後の展望を教えていただけますか?
財津さん:商品ラインナップをもう少し増やしてみたいなと考えていますので、「ダイエット」や「健康」に繋がる新商品をつねに考えてはいますね。
——なるほど。実店舗販売については考えていらっしゃいますか?
財津さん:そうですね。いまはほんとうにSNSをはじめデジタル全盛期で、販売形式も「実店舗がなく、ダイレクトに販売できるネットショップのみ」が増えていますが、時代は回帰していくと思うんです。つまり、また商店街のような場所や、顧客との間を仲介する卸業者が必要なタイミングが来ると。
催事のお誘いもいくつかいただいてますので、実店舗もふくめた「リアル販売のチャネル」をどのタイミングで増やすかは慎重に考えて準備しています。
——ありがとうございます。ほんとうに、先の先を読んで展開を検討されているんですね(笑)。
財津さん:そうですね(笑)。もはや習慣ですね。ただ、もちろん悩むときもありますし、そのときはやはりチームの存在が大事なので、相談し合いながら今後も進めていきたいですね。
活用ポイント
「Switch」のネットショップ活用ポイントは、以下になります。
・追加インストール無料の拡張機能『BASE Apps』を使って、効率的にショップ運営していること
・さらに『BASEかんたん決済』により、入金確認などの“経理的な作業”も効率化していること
家族経営で運営されているBASEショップ様にたくさんお会いしてきましたが、馴れ合いがなく、一人ひとりに明確な役割があり、それぞれが役割を100%こなしていくショップ様はあまり多くありません。
それぞれが「ブランドにとってほんとうに必要な仕事」に集中できる環境こそが、家族経営のような“少人数体制”でのネットショップ運営に必要なシステム要件ではないでしょうか?そんな環境をご提供できる「BASE」で、皆様もぜひネットショップ開設を検討してみてください。
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