見出し画像

「わたしは孤独な星のように」を読んだ話

こんにちは。一般庶民人代表、べぇまぐです!

今回は私が最近読んだ本を紹介しようと思います。

7つの作品による短編集です。
ダイエットから宇宙に行ってしまう話、AIと共に暮らす世界の話……
などなど、日常の一歩先を進んだような物語集です。

私が特に印象に残ったのは一作目の「糸は赤い、糸は白い」ですね。
この物語は菌類(要はきのこ)を脳に埋め込むことが常識となった世界の話です。
(以下、少しネタバレ注意です)




菌類を脳に埋め込むことによって共感能力を得ることが可能になり、些細な揉め事、争いごとはなくなる。それこそ、喜びは二倍、悲しみは半分になる。
菌種によって共感能力に差はないと言うけれど、やっぱり将来一緒になる相手などに少なからず関わってくるらしい。
そうなった時、みなさんは誰と同じ菌種を自らに植えますか?
それとも、菌種を植えない選択か、ただ自分が好きな菌種を選びますか?

……と、実際にこんなことが起こった時に自分はどうするのかな、という想像がとても楽しいので特に印象に残っています。今は起こらないけど、もしかしたら
100年後ぐらいは常識の話かもしれない。
じゃあもし私が生まれ変わったらこのような世界なのかもしれない。
そう考えると楽しくなってきませんか?

これは、そんな世界で自分の菌種をどうしようか悩み、その中で出会いと自分の感情に気付いていく子の物語です。
心情描写がとても丁寧で、すぐに感情移入してしまいます。


今回は「糸は赤い、糸は白い」を中心的に取り上げて紹介させていただきましたが、他の短編も設定が突飛で、目が離せません。

こんな拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!
ぜひ読んでみてください!


作者様のメッセージがありましたのでこちらも合わせてぜひ


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?