見出し画像

富士山頂まで登るのにヘリコプターで行ってオモロいのかどうかという話。

大阪府枚方市のコワーキングスペースHOOP!管理人の中岡ごうです。
さも、すでに稼働している感を出していますが、オープンどころか内装なども全く進んでいません。まあ、気持ちとしてはすでにオープンしていますのでご容赦ください。

さて今日は、HOOP!に関わっていただけたら、こんなおもろいことあるよ!って話です。小難しく言うと、「顧客体験価値」ってやつです。

顧客体験価値とはなんぞや?

大辞泉より

いわゆるCXってやつです。HOOP!で言うと、HOOP!という場所を利用することによって得られる印象や体験のことになるので、ユーザー・エクスペリエンス(UX)ですね。

HOOP!でどんな体験価値を得られるかで言うと、たぶん下記のような感じになろうかと思います。

  1. 会員さん同士の交流(ラジオ体操、おやつ会、飲み会など)

  2. 会員さん同士で地域イベントへ参加(運営側および参加者側)

  3. 枚方市内企業との協業(業務の委託や請負い)

  4. 枚方市の課題解決プロジェクトへの参画

  5. 保護猫活動への参加(譲渡会やワークショップの運営)

  6. 枚方市での起業伴走(やりたいことをビジネスに)

  7. HOOP!での企画・運営

自分以外の誰かと合わさることによって広がる可能性


全て、「自分以外の誰か」と合わさることによって生まれる価値なんですよね。なのでHOOP!では「黙々と働きたい」よりも、「誰かと何かを生み出したい」というニーズを満たすことを優先したいと考えています。

誰もが人好きというわけではないですし、僕自身も対人折衝に得意意識はありません。なので、「人と接することが苦手だ」という方にも接しやすい環境づくりに労は惜しみません。また、人と人が合わさることによって生まれる何かに期待していない方も、もちろん大歓迎です。

コミュニケーションがつまらない


コロナの影響でオンライン・オフラインともにコミュニケーションが大きく変わりました。特にワークスタイルは大きな転換期になりましたね。オフィスに出社して働くことが当たり前だったのが、自宅やコワーキングで働くことが珍しい話ではなくなりました。会議や商談も、対面じゃなくZOOMとかTeamsで実施。「あ、Web会議でビジネスは成立するんだ!」とオンラインだけで「コミュニケーション」の機能を補完できることを人類は知ることになりました。

コロナによって、「伝える」「聞く」といったコミュニケーションがオンラインで成立するとわかりました。しかし、便利になった反面、大きな代償を払うことになったと僕は危機感があります。それは「必要なこと」さえ伝え、聞ければOKで、「不要であること」や「予測しなかった出来事」が排除されたことです。その結果、「人間関係はつまらない」と感じる人たちがたくさん生まれました。僕もその一人です。

山頂で見る景色は、苦しい登山であるほど鮮明である。


僕の認識では下記の通り。

富士山に登りたい!」とします。でも「じゃあ、ヘリコプターで山頂まで行っちゃおう!」と考える人はほとんどいないでしょう(たぶん)。麓から徒歩で登山を選ぶ方は少ないでしょうが、大半の方々は歩いて山頂まで向かうはず。
なぜならば、山頂にたどり着くことが目的ではなく、「歩いて山頂まで登る」ことが富士山登山の醍醐味であることをみんな知っているからです。

半袖、半パン、サンダルで登山はムリ


例え話ばかりで恐縮ですが、会社の同僚が、「週末、六甲山登ろうぜ!」と誘ってきたとします。当日、六甲道の駅で待ち合わせ、僕は登山する気満々の格好で同僚を待ちます。まもなくやってきた同僚の服装は半袖、短パン、サンダル。大丈夫か?と思いながら、そそくさ歩く同僚の背を追い、向かった先にはバス乗り場。山頂までバスと六甲ケーブルを乗り継ぎ到着。いい景色やなーとか言いながら、温泉に入り、またバスに乗って六甲道まで戻るのです。

これはこれでオモロいのですが、歩いて山頂まで登ったという体験には敵いません。ヘリで登ろうが歩いて登ろうが「山頂にたどり着く」という目的を果たしていますが、なんだかオモロくないのです。

無駄なことを排除すると面白さがなくなる。


HOOP!が、自分以外の人と合わさることを体験価値とするのも、この機能的な時代のアンチテーゼとして「無駄だとされていること」「偶然の出来事」をたくさん生み出したいためです。時には諍いが起きたり、何か問題が発生することもあるでしょう。しかし、それも含めて人と人の合わさりによるオモロさがあり、その先のイノベーションや新しい価値の創造があると僕は信じています。

平坦ではなく、デコボコしたコミュニティがたくさんできると思いますが、この時代になくてはならない場所になると考えていますのでみなさん楽しみにしていてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?