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大学1年生がインターン先でウェビナーを開催してみて学んだこと

NPO法人toiro commune designing様のインターンで、ウェビナー(オンラインセミナー)のサブファシリテーターをさせていただきました、学生インターンの山口です。この記事では当ウェビナーのメインである「企画書の作り方」、「PowerPointのコツ」を十分に学べたことは前提として省かせていただき、イベントの宣伝や当日の進行などに関わらせていただいた中で、学んだことや感じたことを書いてみようと思います。

イベント概要

【イベント名】PowerPoint×企画書作成のじかん みんなのテラコヤ企画書作成・実況ライブ(公教育・学びの課題)15年のプロジェクト経験と理論からチームを助ける資料作り 

【概要】 「みんなのテラコヤ」というプロジェクトの企画書づくりをリアルタイムで中継しながら、企画書の作り方やPowerPointで資料をまとめるコツを解説する

【解説したこと】 みんなのテラコヤの紹介 企画書の作り方、見やすいPowerPoint資料を作成するコツ、プロジェクトの課題の洗い出し方
【イベントページ】 https://peatix.com/event/1589866

開催する立場に立ってみて ①集客の難しさ

まず初めに任せていただいた仕事は集客です。イベント管理サービス(Peatixとsensei portal ) に掲載する文章を作ってアップしたり、営業メールを近隣の学校や教育委員会、ICT教育を取り入れている全国の教育先進地域などに送りました。「社会に出るための力を教える新しい教育」を教育関係者や子どもに見ていただきたいと思い、60通のメールを送りましたが、返信があったのはICT先進地域からの1通だけでした。

今回は団体にメールを送信して失敗したので、次は個人にターゲットを絞ってSNSなどを活用したり、できるだけ検索に引っかかりやすい単語をイベント名に組み込めたらと考えています。ネット集客は何かしら工夫をしないと痛い目を見るということを学びました。

開催する立場に立ってみて ②ウェビナーならではの距離の近さ

 今回のイベントから、参加者のイベントへの参加度を上げるほど満足度も上がるのではないかと感じました。こう考えた理由は、参加者が意見や質問でイベントに介入する(=参加度を上げる)ことで、講師はそれに答える進行をし、参加者が本当に知りたいことを聞けていると感じたからです。そしてこれを支えるのがチャット機能です。この機能のおかげで参加者は疑問に思ったことを即座に聞くことができ、講師は空いた時間で質問を読み上げることができます。これは対面形式の講演会では出来ることではなく、ウェビナーの得意技と言ってもいいでしょう。

 しかしこの機能があるだけで参加度が十分に上がるかというとそうではありません。他に必要な要素として「講師の方の柔軟な進行」や、「チャットに入力しやすい雰囲気づくり」があると思います。例えば音羽さんのウェビナーでは、冒頭に「自己紹介」と「このウェビナーで学びたいこと」をチャットに入力する時間を取ります。そうすることでチャットに書き込む際の心理的ハードルを下げつつ、参加者が本当に知りたいことを聞きだして、参加者の興味に沿った内容のウェビナーにしています。このようにしてチャットを十分に機能させつつ、参加者の意見や質問を反映させる柔軟な進行をすることで、参加者の満足度は上がっていくのだと思います。

 

開催する立場に立ってみて ③ファシリテーターの役割の大切さ

 今回のイベントでは参加者の皆さんが意見や質問を積極的に発表してくださり、良い意見交換ができたと思います。そういう意味では参加者の満足度は高かったと思いますが、チャットの活用は不十分でした。これは僕がサブファシリテーターとして、もっとチャットに書き込み、チャットに入力しやすい雰囲気を参加者の立場から作るべきだったと反省しています。他にも、匿名でコメントが流れるチャットソフトを導入してみることも良いかもしれません。

 こうしてサブファシリテーターの立場に立ってみると参加しているだけでは得られない学びもたくさんありました。参加者への質問の内容や質問を入れるタイミング、参加者の回答に合わせた進行、まとまっていない意見でも要点を理解する技術、企画の趣旨から離れすぎた場合には話題を引き戻すなど、こういったファシリテーターの技術を運営側の立場から見る経験はなかなかできないので、大学1年生でも勇気を出してインターンに参加して良かったなと感じました。

ウェビナーの他の特性

 僕は元々ウェビナーの存在すら知らなかったのですが、このインターンの期間に様々なウェビナーに参加していくことで、自分の中のウェビナーの評価がかなり上がりました。ウェビナーの良い点として上で挙げた以外にも、参加者の質が良いところが挙げられると思います。ウェビナーでは自分が学びたいものを選んで参加するので興味や知識がある人たちが集まり、結果として熱心な人が集まる傾向があると感じました。また、こういった人たちに内容に対して質問や意見を求めると、独自の経験からくる深い意見を言ってくださります。同じ興味を持つ人たちが集まり、互いの意見を聞くことができるだけでもウェビナーの学びは大きいと思います。今回のウェビナーで言えば、教育に関して意見を持っている人たちが参加してくれたので、貴重な意見を聞くことができ、自分の見解が広まったと感じています。

今までのインターン期間で学んだオンラインの効率の良さ

 トイロのインターンは毎週オンラインでミーティングを行い、そこで作ってきた成果物に社会人視点のレビューをいただきます。コロナ禍の大学では課題にレビューをもらうことは稀なので、自分で悩み作ってきた成果物全てにレビューをいただけるというのは学びがすごく大きいです。中でも僕が一番驚いたのはインターンが完全にオンラインで出来ていることです。トイロではかなり多くのプロジェクトが動いていますが、これはインターネットをうまく活用し、時間を効率的に使うことで可能になっているのです。

 全ての活動をGoogle Meet(WEB会議ツール)とslack(チャットツール)を使って行うことで、関わる人たちの移動時間や費用が抑えられます。私は活動のため実家の兵庫を離れて山梨に行くつもりでしたが、オンラインを使うことで実家での活動が可能になりました。このように費用削減につながるだけでなく、遠く離れた人たちでも社会課題解決という目的のために集まることができます。オンラインが普及する前、仲間を集める際には近くの人を探さなければいけませんでしたが、オンラインが普及した後は関東関西関係なく、全国から同じ目的を持った仲間を集めることができるようになりました。社会人同士のミーティングでも現在はオンラインを使用しており、自分の知らないところではどんどん効率化が進んでいるんだなと感じました。

大学1年生もインターン活動するべき!

オンラインミーティングが普及することにより、私たち大学生はさらに活動しやすくなりました。僕の友達の中からもオンライン上で様々なことに挑戦する人が増えており、実家でオンライン授業を受けながらインターンは地元で行うという新しい活動も出てきています。ここまでの文章で僕が一番伝えたいことは、人との関わりが少ない2020年大学1年生でも、オンライン化の流れを利用して何か活動してみることが大事だということです。現在のコロナ社会でのインターン活動は人生において貴重な経験になります。学年関係なく、今しか経験できないことには積極的に取り組んでいきましょう。

NPO法人トイロのインターンはこちらから

教育・空き家・消費(エシカル消費)・交通・地球や自然環境の課題など、社会課題、地域課題は多くあります。NPO法人トイロのインターンでは自分が解決したい社会課題に対して実際に取り組むことができ、社会人の方々がその活動をバックアップしてくださります。そうして自分で考え活動していく中で、企画の組立て方や運営していく上で必要な思考やスキルを実践形式で学んだり、社会人の方々に教えていただいたりすることができます。現在5人の学生が参加しそれぞれの関心のある社会課題の解決に向けて活動しています。興味のある方はぜひご参加ください。https://base-campus.com/


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