人材育成のスキルマップ

人材育成に取り組むならスキルマップを作成しよう
これから企業内の人材育成の流れを明確にしていきたいのであれば、「スキルマップ」を作ってみましょう。従業員の能力を把握するために、スキルマップは重宝されてきました。以下、スキルマップの目的や作成手順を解説します。

スキルマップとは?スキルマップの必要性
従業員のキャリア、役職ごとに、求められるスキルを時系列にしてまとめていった表が「スキルマップ」です。スキルマップは人材育成を段階的に行うためのステップをまとめているため、人材育成の全体像が分かりやすく、従業員の現状に即した育成を行いやすくなります。スキルマップを見れば、「この年次までに、これだけのスキルを身につけてほしい」という目安が分かります。そして、そこから逆算し、人材育成のカリキュラムを組んでいけるでしょう。育成の効率性が上がるので、従業員の成長スピードも速まります。

スキルマップには人事評価の参考にする意味合いもあります。従業員の能力をスキルマップにあてはめれば、役職に相応しい人材かどうかが見えてくるはずです。時期尚早な抜擢を避け、計画的にリーダーを育てていくためにスキルマップは活用されています。

スキルマップ作成手順
以下のステップでスキルマップを作成していきます。

1. 必要なスキルを洗い出す
2. スキルを分野別に振り分ける
3. 育成担当者がスキルマップを見直し、修正する
4. スキルマップ完成

まずは、「必要なスキル」を洗い出します。営業部や企画部など、各部署で求められるスキルを書き出していきましょう。そのうえで、「スキルの分類」を始めます。洗い出したスキルを、分野別に振り分けます。分類の基準になるのは、「ビジネススキルか、対人スキルか」「専門性の高いスキルか」などといった項目です。さらに、分類したスキルを「成長ステップにあてはめていく」ようにします。従業員のキャリアを時系列にし、どの段階でどれだけのスキルが必要なのかを整理します。

最終的に、人材育成担当チームがスキルマップを「見直し・修正」して完成です。スキルマップを参照するのは育成担当者なので、現場の感覚と開きがないようにしましょう。ただし、作成段階では役職のついた従業員が関わるべきです。そうすれば、上層部が必要としている人材像をスキルマップに反映できるからです。

いざ、スキルマップを導入しようとすると、「職場に合ったスキルマップはどうやって作ればよいの?」「うちの職場につかえる見本はないかな?」というお声を耳にします。
また、すでにスキルマップを導入している組織においても、「スキルマップを見直したい」「もっと改善できないかな」というお悩みがあります。

残念ながら、すぐに自分の職場で使えるスキルマップのテンプレートはありません。
スキルマップは、あくまで自社や職場にあったものを作成して、初めて効果を発揮できます。

でもご安心ください。
スキルマップの作成には、難しい知識や能力が必要なわけではありません。
基本的な作成方法を頭に入れておけば、誰でも職場に合ったスキルマップを作ることができます。

そこでこの記事では、3つのステップできるスキルマップの作成方法の基本を紹介します。
この3つのステップをしっかり抑えることで、職場に合ったスキルマップを作るための基本的な考え方が身につきます。

スキルマップ(力量管理表)作成の3つの基本ステップ
スキルマップの作成は、基本の流れといくつかのポイントを抑えれば、決して難しいものではありません。皆さんが、自社オリジナルのスキルマップを作成できるように、ここではスキルマップ作成の基本ステップをご紹介します。

スキルマップは、以下の3つのステップで作成していきます。

1スキル体系の作成
2スキルの評価基準の策定
3スキルの棚卸し

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