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母親から兄弟差別された話

私は母親から、兄弟姉妹間で差別を受け育ちました。

兄姉がテストで満点を取ったら飛び上がって喜び、私が満点を取っても「アンタは満点取って当たり前だもんね」。
兄のスポーツや姉のコンクールは張り切って送迎し、私が表彰された絵や作文は「上二人を見てるから正解を盗んでるのよ。ずる賢くてイヤね。まったく要領が良いんだから」。

勉強があまり得意でない兄や姉の受験の時は必死に応援し、立派なお弁当に間食のおにぎりまで。
当時普及し始めた携帯電話を買い与え、年末年始に友達同士での外泊も許可。
私の頃は、アンタにだけ合わせてられない、面倒と文句を言われ、お弁当を作ってもらえなくなりました。
携帯電話がほしいと言っても受験勉強に必要ないだろうと一蹴。
お弁当が無いのに食費(お小遣い)も貰えず、自力でお弁当を作ろうと思えば食材を勝手に使うなと怒られ。
私の高校は早朝講義や大量の課題が出される進学校で、学校に滞在する時間が長く、朝・昼・間食が欲しかったですが、お年玉から切り崩して捻出したり、時々500円玉を渡されるようになりました。

菓子パンでさえ予算500円では高くつくので、いつもお腹を空かせていました。
もうね、ひもじくて虚しくて、悔しくて。
結局、プライベートブランドの安いホットケーキミックスを買い、使い切れない古い卵と買い置きの野菜ジュースを使って、週末に沢山ホットケーキを焼き、冷凍したものをタッパーにぎっしり詰めて、それを朝昼空腹時と食べていました。
それでも『アンタのホットケーキが冷凍庫を圧迫して邪魔』と言われました。

栄養は足りず頭は回らない。だけど、この現状から脱するためには、大学に受かるしかない。
こんな母親からは最短で離れてやるんだ、という思いだけで、最後は推薦枠を勝ち取り国立大学に合格。
それから一度も実家には戻っていません。

何年も経って、姉の結婚式に参列し、披露宴が終わって実家に一泊したときに母親から言われた
「あ!アンタは結婚式なんてしなくていいからね!あたしもう疲れちゃって無理だから!」
という言葉で、このまま一生許さないことを決めました。

お手本通りに生きて、そこそこ暮らしていける仕事と家庭を得て、配偶者や義実家にブーブー文句を垂れながら生きている兄弟。
未婚、同棲、子無しだけど、お互いに尊敬できるパートナーとやりがいのある仕事を得た私。
どっちが幸せ、と思ってきたけれど、そうじゃなく、私は誰よりも幸せ。

だって、私は私の力で、私を幸せにしてきたから。

母親なんて大嫌い。
一生許さない。
だから他人も同然。
それでいい。
親が嫌いな私達は、それでいい。

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