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Bar Tarrow's って。

初めての記事の投稿になります。noteに登録して一年程経ち、これが初めての記事というのも今更ですが、まずは自己紹介を。

私、東京は神楽坂、見番横丁にある「Bar Tarrow's」の主でございます。以後お見知りおきを。(Bar Tarrow's バー タロウズと読みます^-^)

当店はいたって普通のバーです。主一人で切盛りをしている酒場です。

お客様は主の昔からのお付き合いのある方からご近所様、神楽坂に日々訪れる様々な方々にお越しいただいております。

ちょっと気恥ずかしいのですが、noteに書き残す最初の記事ということで、自己紹介といいますか、主がBar Tarrow'sを開くまでの経緯やら思いやらを徒然と書かせていただこうと思います。お見苦しい文章かもしれませんがよろしければお付き合いくださいませ。

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バーテンダーへの目覚め

バーテンダーという職業を最初に知ったのは何がきっかけだったか。はっきりとは覚えていませんが映画か何かだったのでしょう。くっきりと覚えているのはトム・クルーズ主演の「カクテル」という映画だったでしょうか。内容については省略しますが。

何となく、高校生の頃に「ジャズを聴いてるのって大人っぽくてかっこいい」くらいの軽い気持ちから何となくビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デヴィー」というアルバムを買いました。「ジャズよくわかんないけどこういうピアノは好きかも。。。」くらいのもんです。ジャズってどこで流れてるんだろ?飲み屋か。バーってやつか!こんな流れで当時住んでいた町のダイニングバーでアルバイトを始めたのがこの世界に入るきっかけでしたね。

就職活動

皆さんバーテンダーになるための就職活動ってイメージがわきますか?色々と方法はありますが主の場合は紹介でした。

大学生を終えようとしていた主は、ゼミの教授から就職活動をどうするのかという選択を迫られていました。「バーテンダーやりたいので就職活動はしませんwwwさーせんwww」くらいのふざけた返答に真面目に答えてくれた恩師のおかげで今があると思います。その先生、「そうかwwwよしww今夜付き合おうかwwww」と言って銀座やら麻布やらのバーを連れ回してくれました(笑。

夜中まで飲んで、先生「どこが一番気に入ったバーだった?w」というので、主「店はともかく銀座が一番かっこよかったですwww」と生意気なことを言いましてね。すぐに先生は知り合いを伝って銀座のバーで未経験のバーテンダー見習いを募集しているところはないか?と聞いてくれまして。

幸いなのか不幸なのか三日もしない内に主の就職先が決まりました。そのお店の話はまた後日。

大学まで出してもらっておいて、主は夜の世界の仕事をしたいと。しようと。バーテンダーという生き方を選んでしまいました。親不孝ですね^^;

バーテンダーとして

銀座、神楽坂、白金台とそれぞれそれなりに長い期間(7年半、3年半、8年)バーテンダーとして修行時代をすごした後、「一体どこの町で自分の店を構えるのか?」を考えた挙句、現在主が店を構えるこの神楽坂に腰をすえることにしました。理由はいろいろありますがこれもまた後日。

兎にも角にもバーテンダー人生20年目にして自分の店を持ち、今に至るわけです。(おかげさまでBar Tarrow'sは去る4月5日に2周年を迎えることが出来ました^^)

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バーの仕事の魅力

アルバイト時代に強く感じたことがありました。直感的にですが「向いているかも」と。色々と飽きっぽく短気な主ですが、ことバーの仕事に関しては「いやだな」と思ったことが無かったのです。「もっとやりたい、もっと知りたい、もっと続けていきたい」と感じたので。これは今も変わりません。

カウンターを挟んで目の前にいるお客様はとても正直で、美味しい不味い楽しいつまらない悲しい嬉しい満足不満を隠せずにいらっしゃいます。わがままですね、素晴らしいです。

悲喜交々とはまさにバーカウンターの上で常に起こりうることで、毎日がライブな仕事だなと常々感じます。うまい酒、高価な酒、抜群のカクテル、そんな酒なんかそっちのけで女の子に夢中なおじ様や悩み多きお年頃の女性などなど、色々な人が毎日酒を飲んでは帰っていく。楽しいですし、飽きません。

もちろん酒の世界は奥深く、深淵に近い深さでいつまでも飽くなき好奇心を煽り続けてくれます。物と人、そして酒場に流れる時間は主にとってなんとも心地よいものなのです。

酒場と主とお客様にとって大事なこと

私たちの仕事は酔わせることじゃない、気持ちよくお客様を帰すこと

カウンターの中から見て、いいなと思える酒場を作りなさい

高い安いじゃない。お望みの物や事を提供した上で堂々とお代をいただきなさい

主の大好きな先輩がよく言っていたことです。カクテルの美味しさや、酒の話もいいですが、もっと大事なことがバーには沢山あるよと。お客様側にもこちら側にもと。

主はお客様に寄り添うタイプのバーテンダーです。お客様もそれを気に入ってくれた方が常連様としてありがたいことに通ってくださっているのだと思います。せっかくお金をだして飲むんです。楽しく、美味しく、気分良くのんでお帰りいただける事が主の喜びでもあります。

そうじゃない!というお客様もいるでしょうし、もっとストイックなバーの主様もいます。それはそれで。良いも悪いも無いです。凄いなと。

最後に

ここまでよくもこんなまとまりの無い文章を読んでくださってありがとうございます。こんなに文章を書くのがへたくそだなんて思いもしませんでしたwこれもまた勉強ですね。

現在、世界中で猛威を振るうコロナウイルスの影響で、当店は休業中となっております。5月7日からまた営業を再開する予定でいますが、、、どうでしょうね。もしかしたらこのまま再開することなくお店をたたむ事にもなるかもしれませんし、来月には普通に営業をしているかもしれません。

時間が出来たのでnote書いてみようと思っただけなのですが、今後も色々と徒然に続けて書いていこうと思います。

なんとまあバーテンダーというとどういうイメージを持たれるかわかりませんが、主はいたって普通の人だと思っています。漫画アニメ大好きで、酒とギャンブルも大好き。だが勤勉で真面目(自分で言うと問題かもしれませんが)だとも思いますし、いわゆるバーテンダーと呼ばれる人種の中ではかなり優しい部類だと思います。だめな物はだめと言いますし、限度を超せば怒鳴り散らすこともあります。これは普通で当然ですからね。

でもまあ、これから色々と主と、当店と、酒場と、酒と、その周りに付きまとってくるもの等について書いていければと思います。


もしよろしければフォローしてくださいませ。

そして再開の暁にはBar Tarrow'sの扉を開けに来てください。

あなたの椅子が待っていますので。

それではまたいつか。


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