ペットセメタリー c/w キャリー

寂しくて死んだ動物の墓の上
悲しくて病んだそれっぽい服を着て
診断書を欲しがって
勤労の義務から逃げ出すために
診断書を下さいと
私が誰か何かの餌に
成るだけの事
貴方は傷まないのだろう
それは持っているから
私が持たない切符を持っているから
貴方は次の駅へ行ける
墓の多いこの柵を抜けて行ける

誰にも話すことが出来ない事を
沈黙を貫くから神様に話す
話す人が誰もいないから神様に話す
私は餌になれるでしょうか

私が持たない切符を持っているから
貴方はまだまだ旅路が続く
青い花の咲く高原を通り過ぎて
青い鳥が羽ばたく夢を見る
綺麗な想像を反吐吐きながら見る
足首まで汚泥にまみれた夜に
世界を呪う正直な話を神様にする
例え聞く耳を持たれなくても

静かに横たわる為の処方箋を求め
安らかに暗闇で薄目を開けて暮らす
それが幸せでないとするなら
私達は不幸を失くさずに生きる
それは幼い日の恋のように
気付かずに受けた虐待のように
十字路を曲がる判断に影響する

きっと私も貴方も
自分にしか興味がないから
嫌われたくないだけ
更に少し特別視してほしいだけ
墓の下に埋まるものに
意識が向くのは
涙が似合う数日間だけ

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