大人の読み聞かせ
「読み聞かせ」は、老若男女問わず、人の心を揺さぶるものだというお話です。
「読み聞かせ」というのは、他者に本を声に出して伝えるという事です。子供が小さい頃、お休み前に、絵本を読み聞かせした方は多いでしょうか?
自分は学生の頃に、単位取得のため学んでいます。しかしながら子供には、ほとんどしてないです。
短期間ですが、読み聞かせを学んでましたので、自分の力量について自覚がありました。更に近くで聞いていた母からの「下手くそ」という容赦ない指摘に心が折れました😭。
母の指摘以降、子供の幼児期は、ほとんど読み聞かせをしなかったと思います。夜は子守唄を2回聞かせると、ほぼ3回目無しで入眠したので、ずっとそれを押し通してしまいました。
選んだ曲は「夢の中」というタイトルだったと思います。ずっと読み聞かせレベルは学生の頃のままでした。
話がそれましたが、読み聞かせには技法があり、練習しないと上達することはないです。読み聞かせの練習を通して、読む人間の心にも影響があります。
以下参考にしたのは、2023年7月22日教育テレビETV特集「塀の中で手にした鏡」
という番組です。
何人かの女性受刑者に取材していました。「受刑者更生プログラム」で、離れて暮らすことになった家族(主に子供さん)に自分が選び、専門家と練習した絵本の録音音声を届けるまでを何ヶ月かの期間取材しての放送です。
受刑者のほとんどの人が、子供の頃に読み聞かせをしてもらった体験がありませんでした。
犯罪を犯して子供を残して収監された事を後悔していても、再犯で戻って来る事が多いそうです。
少しでも再犯防止に繋がるよう考え出されたのが、読み聞かせの更生プログラムとの事です。
まず最初に、読み聞かせの専門家が絵本を持ち込んで、受刑者各自で自分が好きな本を選び、読み聞かせを学んでいきます。辿々しい音読から始まり、専門家からの指導を受けて上達していきます。
上達するには、日々に自分で読み聞かせの練習するしかありません。時には練習を投げ出してしまう場面もあります。
練習を重ねて、納得いく読み聞かせレベルになると、家族に届ける音声録音になりますが、感情移入し過ぎて泣いてしまい読めなくなることもありました。
放送の中で窺い知った範囲では、このプログラムに参加しているのは、幼児を置いて収監されている人が多数でした。刑務所からの絵本読み聞かせの録音を、幼児が受け止めらるのか、保護している家族が聞かせるのかという疑問がありました。
ただテレビ番組制作側の意図は、絵本読み聞かせのプログラムを受けることで、再犯防止に繋げることでしたので、それについては効果があると思います。
2023年当時、政府主導で流行だった?「大人の学び直し」で、ずっとやりたかった司書の仕事のために講習を受けていました。
講師陣から、子供の心育てには読み聞かせが役立つ。
学級崩壊直前の中学生の学級に、幼児向けと考えられている絵本の読み聞かせを根気よく行った事から、学級の立て直しができた事もある、そうです。
そして大人になっても、読み聞かせに触れると、人は変わることができる❗️との事です。
講習受講中、プロの読み聞かせには、自分も感動しました。こっそり涙を拭った事もありました。
そうして、できれば読み聞かせを子供の頃に体験したかったと思いました。
2023時7月の番組放送は偶然の視聴でした。簡単な内容だけメモして、受講ノートに付箋を貼り付けていました。
1年近い日が流れ、テレビ放送の記憶内容と、自分自身の考えが混在してしまっています。
録音終了後からの放送内容の記録がメモにも記憶回路にもありません。
刑務所からの絵本読み聞かせは、家族に届けられたのか。受刑者は、その後どうなったのか。
YouTubeでも大人向け名作朗読をプロのアナウンサーさんや声優さんが行ってくださるチャンネルがあります。
先日偶然読み聞かせ講師の先生とお話する機会があり、YouTubeを毎日聞いてますと申し上げたら、下手でも、直接対面した読み聞かせに勝るものなしとお叱りをいただきました。
これから自分自身のために、読み聞かせレベル上達のため精進せねばなりませんね😅。
ここまで読んで頂き、読み聞かせを始めてみようかとと思われた方いらっしゃるでしょうか❓
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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